第3話・クラスでやることが変わるそうです4

 闇払やみばらいは何人か居た方が断然いい。


 このまだ何もない国にやってくることはないだろうが、発展すれば悪いものはやってこないともかぎらない。


「あのさー、このクラスは闇払いをするのはわかったけど。他のクラスは何すんの?私はそれが知りたいなぁ」


 小雪がそういうと、アルベルは答える。


「B組は主に兵士を育てる。だから、男子生徒が多い。C組は主に国を作る仕事をする。D組は娯楽ごらくを担当する。E組は一般生徒だがC組の手伝いもかねている。そして、P組はこの国の君主になる姫や王子を育てるクラスだ」


「ふぅん、なるほどね。良くわかったよ。うちのクラスは基本は自主訓練かB組と体術や剣の訓練って事だ」


 小雪はそういって、早速サボりを決行しようとしたが、アルベルが止めた。


「待て、確かに自主訓練とはいったが、ナイフもブレスレットも支給していないのにどこに行くつもりだ」


 真面目な口調でアルベルが小雪にそういうと、小雪は「頭が痛いので早退しまーす」といって、さっさと教室を後にした。


 そして、毎日彼女はというと道具が届くまで、他のクラスに現れては助言をするようになった。

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