第3話・クラスでやることが変わるそうです3

 まず、クラスにいってみることにした小雪は、中に黒髪の青年が教卓の横に立っているのに気がついた。


 着ている服はなんか、魔法使いのようなローブ、ローブの下はきっちりスーツだ。


 とにかく、全身真っ黒だった。


「暑くないの先生」


「暑くはない。教室に全員入りしだいこのクラスのやることを教える。B組と同じ訓練をすることもあるが、このクラスは基本は自主訓練が多い」


 自主訓練と聞いて小雪は考えた。


(なら、ちょっとアドバイスに行くことも可能だね。それに運動は得意だし)


 小雪が椅子に座ると、続々とA組の生徒が入ってくる。


 その中には今朝一緒に朝食を食べた男子生徒も居た。


「奇遇だね。それにしても10人しか居ないクラスも珍しいな」


「そうだね。他のクラスはたくさんいるクラスもあるみたいだけどね 」


「私は八重樫小雪。好きに呼んでよ」


「僕は奈津だよ。汐田奈津しおたなつ


 奈津はそういって握手を求めた。


 小雪は「ヨロシク~」といって、奈津の手を握る。


 そして、クラスに全員揃うと教卓の横に立っていた青年が口を開く。


「俺はこのクラスを担当する事になったアルベル・クリミナルだ。闇払いをしている。お前たちは今から俺の弟子であり生徒だ。みっちり鍛えてやるから覚悟だけはしといてくれ。闇払いは基本、国にやってきた魔物や悪魔憑きを倒すことだ。魔物は魔法で倒すことが出きるが、悪魔憑きはこの魔法のブレスレットを破壊することで正気に戻る」


 小雪はなるほどと思った。

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