第160話 出発前夜の話 その1(ちょっとエロ注意
「アークストルフ様に気に入られるなんて、結構な事ではないですか。
アルフリーヌ様の件、アークストルフ様の説得が容易になったのですから」
「そうなんだろうが…なんか釈然としないと言うか…」
「贅沢なお話ですね」
アークストルフとの風呂から上がり、俺は自室で寛いでいる。
大きめの椅子に腰掛け、背もたれに深く背中を預け、
膝の上には夜伽用のネグリジェを着せたマイヤーを座らせる。
「きっと、とんとん拍子に話が進んだので、戸惑われているんですよ」
「そうかもしれないな」
ーギシッー
椅子が軋み、膝の上に座っていたマイヤーが、俺に身体を預けるように撓垂れ掛かる。
マイヤーの髪から甘い香りが漂い、鼻腔をくすぐる。
「もっとも、当のアルフリーヌ様がハヤト様をどう思われているか、ですが」
「それは大丈夫だと思いたい…。まあ、まだ先の話だ」
「そうですね。それに、あのお体にはコレは早すぎます」
そう言うと、マイヤーの細い指が俺の股間をまさぐり、下から上へと優しく撫で上げる。
普段は凛としている彼女が、俺の前ではこんなにもイヤラしく変貌する。
『この姿を知ってる男は俺だけだ』
何という優越感。その優越感に浸りながら、俺はマイヤーのサラサラの髪を撫でる。
「キレイな髪だ」
「髪だけですか?」
「まさか!ココも、ココも、全て最高だ」
俺は髪を撫でていた手を下へ下へ、頬、首筋、鎖骨、肩へと…。
「はあ…♡ぁっ♡んぅっ♡」
マイヤーの艶めかしい甘い吐息を耳元で聞きながら、
俺はマイヤーの珠の様な肌に、触れるか触れないかのわずかな距離で指を滑らせ、
ついに俺の指はマイヤーの小玉スイカほどの双丘に辿り着く。
そして俺は、ソレを丁寧に脇から掬うようにー。
『誰かが見ている』
視線を感じる。
巧妙に気配を消してはいるが…俺の探知能力も甘く見られたものだ。
だが、ルヴォーク達の警備を突破し、この屋敷に潜り込める様な手練れには興味がある。
もっとも、外部からでなく、内部の者の可能性もあるが…そちらの可能性の方が高いか。
俺は覗き犯の目星を付けると、
『…少し見せつけてやるか』
ーグイッー
「きゃっ?!」
俺はすらりと長くしなやかなマイヤーの脚を掴むと、彼女の体を反転させ、
視線を感じる方へ向けて、彼女の秘所を露わにする。
ーぬるり…ー
俺はマイヤーを背後から抱きかかえながら、露わになった彼女の秘部を中指でなぞる。
「…もう濡れてるな」
「そういう事、言わないでください///」
マイヤーは耳まで真っ赤にして抗議する。
イジワル♡、彼女の呟きに俺の嗜虐心が刺激される。
ーくちゅ♡ぷちゅ♡にちゅ♡ー
「っふ♡んっ♡っぁあっ♡」
俺はマイヤーの膣口に中指を第一関節まで飲み込ませ、指を浅く出し入れする。
すると、マイヤーの秘部からイヤらしい、粘着性のある水音が溢れ、
俺の指の出し入れに合わせ、マイヤーの吐息が漏れる。
「ハ、ハヤト様の指ぃ♡ゴツゴツでしゅきぃぃ♡」
マイヤーが甘えた声を上げ、俺の首筋に頭を擦り付ける。
ーコトッー
視線の先、壁の向こうで小さな物音がした。
恐らく、マイヤーの痴態に動揺したのだろう。
『マイヤーは…』
どうやら物音には気付かなかったようで、俺の指に夢中だ。
俺でさえ聞き溢しそうな小さな音だったから、ムリもないだろう。
『さて、どう出る?見られながらってのはあまり趣味じゃないんだが…』
これ以上マイヤーの痴態を見せてやる義理もない、この辺りで止めたいのだが…。
「ハヤトしゃまぁ♡指じゃなくて、そろそろコッチでぇ♡」
スイッチの入ったマイヤーが、俺のムスコを握り、上下にすり始める。
この状態の彼女を果たして止められるのか??
俺がどうしたモノか思案していると、
ーコンコンー
部屋のドアがノックされる。
「誰か?」
渡りに船、と俺はドアに向かい声を掛ける。
「ぅ~~~~~っ」
低く唸っているマイヤーはとりあえず放置だ。
「リッツァです。御取込み中申し訳ありません。
実はアルフリーヌ様が化粧室に行かれてからお戻りになりません」
ドア越しのリッツァの少し慌てた声に、俺は思わずふふ、と笑いを漏らしてしまう。
俺は壁の方にチラリと目をやり、
「アルフリーヌ嬢であれば、隣の部屋でお休みだ。部屋を間違われたんだろう。」
ーガタッ、ゴトッー
図星だったようで隣の部屋から、今度は大きな音がする。
「あ、あら、ワタクシとした事が!部屋を間違えてしまったようですわ」
隣の部屋からわざとらしい声がして、ドアが開く音がする。
アルフリーヌが部屋を出たのだろう。
「ごめんなさいね、リッツァさん。心配させたわね?」
「いえ、ご無事であれば。ではご主人様、おやすみなさいませ」
「あ、ハヤト様、おやすみなさいませっ」
ドア越しに二人は挨拶すると(アルフリーヌは少し上ずった声で)、二人の足音が廊下を遠ざかって行く。
「ハヤトしゃまぁ、ちゅじゅきぃっ♡」
マイヤーはまるで、お預けを食らっていた犬のようにー彼女は猫人族なのだが、
勢いよく俺の首に抱き付いてくるー。
つづく
※明日の更新もちょっとエロいです。
苦手な方にはすいません。
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