第161話 出発前夜の話 その2(ちょっとエロ注意

「大丈夫なのか?昔なじみにこんな姿を見られても?」

「ぅにゃ?」

蕩けた瞳で俺を見つめ、何の事かわからないと言ったマイヤーを横目に、俺は誰もいない壁に向かって声を掛ける。

「おいロッテン、いるんだろ?」


ーしー…んー

返事はない。物音も聞こえない。

「ロッテン、壁ごと吹き飛ばすぞ?」

俺の掌に炎がゆらめく。

「……ごっめんなさぁい♡」

壁の向こう、隣の部屋からロッテンの声が。

謝罪の言葉ではあるが、その声に悪びれた様子はない。


「えっ?!ロ、ロッテン?!」

マイヤーは慌てて股を閉じると、めくれ上がったネグリジェの裾を引っ張り、

露わになった太ももを隠す。

「ハ、ハヤト様!どういう事ですか?!」

「ん?ああ、壁に小さな穴を開けてな、アルフリーヌと二人で覗いてたんだよ」

「し、知ってらしたんですかっ?!」

「ああ、途中からだけどな。

それよりロッテン、可愛く謝ってもダメだ。お前がアルフリーヌをそそのかしたんだろう?」

俺は壁の向こうのロッテンに問いかける。

「それは誤解、冤罪だよ!

アルフリーヌ様がハヤト様のエッチを見たいってゆーから、付き合っただけだって!」

「アルフリーヌがあれほど見事に気配が消せるとは思えない、お前の手助けがあったんだろ?」

「ぐっ!」

ロッテンが言い訳に窮する。どうやら図星のようだ。


「ロッテン、貴女っ!」

マイヤーが声を荒げるが、

「いやー、あの堅物のマイヤーがあんな可愛い声で啼くなんて…意外だったなぁ♡」

「んなっ?!あ、貴女ねぇっ?!」

「ハヤトしゃまぁ~♡って!昔の、郷の頃とは全然違うのねぇ♡」

ロッテンの煽りに、マイヤーは無言で肩を震わせている。

ヤバい、メチャ怒ってる!


「…そうね、あの頃の私じゃないわ。」

「?」

つい今までロッテンの挑発に言葉に詰まっていたマイヤーが、急に落ち着きを取り戻す。

何か反撃の手を思いついたのだろうか?


「この立派なおち♡ちんで、たくさん可愛がっていただいたもの♡

昔郷で無理やり見せられた、あの獣人好きの変態男のモノとは段違い♡」

そう言って、マイヤーが俺のムスコを引っ張って、壁の穴に向かって見せつける。

「ぐっ?!ぐぎぎぎぎぃぃぃぃぃぃっっっ!!!」

マイヤーの一突きがロッテンの心を抉ったようで、物凄い歯ぎしりが壁の向こうから聞こえる。


「ねぇハヤト様♡私、気が変わりました」

「ん?」

マイヤーはいつもより妖艶な笑みを浮かべ、

「あの哀れなデバガメ、いえデバネコ女に見せつけてやりましょう♡」

そう言うと、握っていた俺のムスコを、自分の秘部にあてがう。


ーぷちゅ♡ー

ぬるぬるに濡れたマイヤーの膣口に、鬼頭が飲み込まれー。

「ぐぎゃああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」

まるで陽を浴びた吸血鬼の様な、断末魔の様なロッテンの悲鳴が隣の部屋から聞こえ、

ーガチャーンっ!バターンッ!!ー

荒々しくドアを開け閉めする音がして、

ードンドンドンドンドンっ!!ー

俺の部屋のドアをけたたましく叩く音がしたかと思うと、

ーガチャガチャッ!ガチャ!ガチャガチャガチャっ!ー

ドアノブを激しく回す音がする。


「ひっ?!」

もちろん鍵は架かっていて、ドアは開くハズはないのだが、

あまりの事に俺は短く悲鳴を上げてしまう。


「入れてよぉっ!混ぜてよぉっ!挿入れてよぉっ!」

ロッテンがドアの前で叫んでいる。


「へ、ヘタなホラーより怖いんだが…」

完全に引いている俺に、

「ふん、いい気味です。それより…」

マイヤーは俺の方に向き直り、

「先程、覗かれているのを知りながら、私の身体を弄ばれましたね?」

「も、弄ぶなんてそんなっ!」

「ましたね?」

「す、すま…ごめんなさい」

俺は一度は反論するが、マイヤーのナイフのような美しい切れ長の目に睨まれ、

斬り付けられたような気になり、思わず背筋を伸ばす。


「…まあいいでしょう」

マイヤーはため息を一つ吐く。お許しが出たようだ!

が、

「でも、しっかり可愛がって頂きませんと、私、何をするかわかりませんよ?」

怖いコトを言う…。

「は、はい!しっかり御奉仕します!」

もうどちらが従者かわからない…。


「ふふ♡そのためにはまず、コチラをどうにかしませんと♡」

マイヤーはすっかり縮み上がった俺のムスコの前に傅くと、鬼頭に軽く口づけする。

「おっ♡」

それだけで俺のムスコは元気を取り戻し始める。


ーれろぉ~~~♡ー

マイヤーはドアの向こうのロッテンに見せつけるかのように(見えないのだが)、

下から上へと裏筋をゆっくり、ねっとりと舐め上げる。


「うぎぃぃぃぃぃっ!開けろぉっ!開けてっ!コッチのはもうパックリ開いてるからっ!」

その間もロッテンの狂気の声が廊下に響く。

客人もいるというのにアイツは…。


「ふふ♡もぉお元気♡」

そう言うとマイヤーは俺のムスコから口を離し、裏筋を、浮き上がった血管を、爪先で愛おしそうになぞる。

その刺激に、俺のムスコが身を震わせ、更に怒張する。


「入れろぉっ!お願い、先っぽだけでもっ!ウソっ!奥まで挿入れてぇっ!!」

廊下にはロッテンの悲鳴のような哀願が響く。


「お、おい、アイツほっといていいのか?」

「アレにはいい薬ですし、しばらくすればルヴォークあたりが大人しくさせるでしょう。

そんなコトより、今は私に集中してください♡」

ーピンッ♡ー

「ぉっ」

マイヤーの指に弾かれ、俺のムスコがメトロノームの様に揺れるー。


つづく

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