第2話 決意

ルーへ


この手紙を読んでいるということは、僕との約束を破り、作業部屋を掃除しようとしたね?

だが、ルーが命令通りに動かないことも大切だと思う。そして、ルーの意思で行動してくれて僕はうれしい。


僕は死んだんたろう?

ルー、本当のことを言うと、君は魔王を倒すためにつくられたわけではない。

僕が1人で寂しかったから。

ただ、そのためだけに君をつくってしまったんだ。

僕が死ぬのなんて、あと数年だと言うのに。

だから、君には別のつくられた意味が必要だと思った。それで、嘘をついてしまった。

すまない。


もし、魔王が倒されて暇な君がこれをみつけたなら、つくられた意味を探しに旅に出て欲しい。

これは、命令ではない。

だから、どんな行動をとっても僕はルーの意思を尊重するよ。

                先生より



旅…。

そういえば、私は丘に建っているこの家の周辺しか行ったことがありませんね。

分かりました、先生。と手紙に呼びかける。


私の意思?で旅に出ます。






先生も寂しがったりするのですね。




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