第2話 決意
ルーへ
この手紙を読んでいるということは、僕との約束を破り、作業部屋を掃除しようとしたね?
だが、ルーが命令通りに動かないことも大切だと思う。そして、ルーの意思で行動してくれて僕はうれしい。
僕は死んだんたろう?
ルー、本当のことを言うと、君は魔王を倒すためにつくられたわけではない。
僕が1人で寂しかったから。
ただ、そのためだけに君をつくってしまったんだ。
僕が死ぬのなんて、あと数年だと言うのに。
だから、君には別のつくられた意味が必要だと思った。それで、嘘をついてしまった。
すまない。
もし、魔王が倒されて暇な君がこれをみつけたなら、つくられた意味を探しに旅に出て欲しい。
これは、命令ではない。
だから、どんな行動をとっても僕はルーの意思を尊重するよ。
先生より
旅…。
そういえば、私は丘に建っているこの家の周辺しか行ったことがありませんね。
分かりました、先生。と手紙に呼びかける。
私の意思?で旅に出ます。
先生も寂しがったりするのですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます