(三)-7

 白沢が振り返ると、郡元と呼ばれた男が拳銃を向けていた。それに対して銃口の先には入野がちょうど胸を打たれて後ろへ倒れる瞬間だった。

 白沢はすぐに拳銃を抜いて撃鉄を引いた。

 その瞬間に郡元は二発目を撃ち、入野の胸に命中した。

 白沢は両手で拳銃を持ち郡元に銃口を定めて引き金を引いた。弾は郡元に命中した。しかし郡元はさらにもう一発、入野に向かって発砲した。

 白沢はさらに郡元に向けて発砲した。

 郡元は体勢を崩した。そして白沢の方へ向き直り、銃口を向けた。


(続く)

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