(三)-4
若い男はパトカーの後ろへ回り込もうとした。
そのとき入野が立ち上がった。手にはニュー南部の銃口が男の方へ向けられていた。
それを見て白沢は「おい!」と無意識のうちに叫んでいた。入野が撃たれる!
そう思った瞬間銃声が鳴った。若い男が撃った弾は入野から大きく外れて、織原金属のコンクリート製の門柱に当たったが、白沢が撃った弾は若い男の胸に命中していた。
若い男は、胸を押さえて撃たれたことを確認したが、さらに入野に向かって銃口を向けて撃とうとした。しかし男が持っている銀色のトカレフは銃の上部が後ろにスライドしたままになっていた。弾を撃ち尽くしたのだ。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます