(一)-2
そう言って、郡元は互いに接近した腰から目線を麗美の顔に移した。
「いいえ。でも知っていたの」
麗美の口元は笑みでゆがんでいた。
俺のような所にこんな若い綺麗な女が転がってくるわけはないと思ってはいた。しかしまさか人殺しをさせる気とは思わなかった。とんでもない女だ。
しかし、あと数年で還暦を迎える独り身のヤクザ者としては、この先の人生の希望についてある程度現実的に予想ができた。それならば、このまま生き長らえるよりも、この女の言葉を受け入れて目の前の一時的な幸福を得られれば、それでよいか。そう考え至り、郡元は「ああ、いいぜ」と自らの陰茎を女の股間に押し付けた。
女は腰を戻し、郡元のものを受け入れた。
(続く)
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