第39話
一泊して、元モリス領に向かう。
今回は、涙の別れではなく。
サイ君達は、笑顔で送り出してくれた。
アリスさんが、加わり。
あと、シーリャルの知り合いが村にいたらしく。
一緒に来る事になった。
パーティー名ピーチ。
女性3人のパーティーで、シーリャルの教え子?後輩?
Aランクのシーリャルに助けて貰い。
色々面倒を見て貰ったので、慕われているらしい。
シーリャルは、出発前。腕が元に戻ったので。
冒険者組合でAランクに、戻してもらったそうだ。
俺の奴隷達は、もういつ開放しても一人で、生活できる気がする。
ピーチパーティーは、戦士、魔法使い、斥候で構成され。
戦士のピリム。
魔法使いのサーレ。
斥候のキチ。
キチは、サルの獣種族で木の上の移動が得意なんだとか?
メンバーも増えた為。
馬車に乗るスペースが、狭くなり。
経験値の事もあるので、自分は走る事にする。
ニーナと、キチも一緒だ。
とはいえ、俺達の方が移動速度が早い為。
途中、キノコや薬草等取ったり。移動しながら模擬戦したり。鬼ごっこしたりしていた。
領まで、10日間を予定している。
2日目の晩。
ふと、みんなのステータスが気になり教えて貰う事に。
クーエは、たぬきの獣種族
レベル 60
スキル
整理整頓
目利き
交渉術
空間魔法
HP600 MP600
凄い!商人としてもう、どこに出しても恥ずかしくない。
てか、空間魔法て事は。
アイテムボックスが、使えるのか!
なんて羨ましい!
俺も、欲しい〜!!!
奴隷が、優秀過ぎて泣けてくる。
ハートは、ハッピーの獣種族
レベル82
スキル
飛翔
ひっかき
身体強化
念話
風魔法
HP1640 MP820
HPMPの、数値はどういう基準なのだろう。
良くわからない。
てか、パルマに教わったのか。
魔法スキルが増えてないかい?
パルマが優秀なのか?みんなが優秀なのか?どちらも、なのだろうけど。
羨ましい。
ミーパは、リスの獣種族
レベル70
スキル
透明化
俊敏
努力家
絆
初級魔法
HP700 MP1400
ミーパは、最強なのでは?
透明化して、俊敏で移動しながら魔法を放つ!
MP高いし!
俺より強いだろこれ!
可愛いし。最強だな!
シーリャルは人族
レベル105
スキル
片手剣
盾術
一撃必殺
身代わり
剛力
HP3150MP350
えーと。脳筋?みたいな(笑)
他とは、別次元の強さ?
気になるのは、身代わりかな?
そのせいで、片腕を失ったとか?
詳しい話は、聞いてないけど…
話してくれるまで、待ちますかね。
トーマスは、人族
レベル97
スキル
二刀流
身体強化
風魔法
率いる者
民に愛される者
HP1940 MP1940
さすが元団長。
凄いな。
民に愛される者って、スキルと言うか、事実なのでは?
良くわからない。
ニーナとサリーは、教えてもらえなかった。
サリーは謎が多いし。
ニーナは、どんなスキルかがあるのか?色々気になるのだが。
仕方ないか。
多分。主と本当に、認めてもらえたら教えてもらえると思う。
そんな気がした。
5日目。
ニーナが、魔物がいる。
と、走り出した。
馬車から見て、右前方の林の中に突っ込む。
ついて行くと。俺の知る、うさぎを十倍位の大きさで、それを、凶暴にした感じ?
初の魔物との対決!
と思いきや。
ニーナが、瞬殺してしまった。
肩をガックリ落としていると。
キチが、肩を叩く。
あれは、しょうが無いと言うように。
ニーナに、魔物と戦いたい。
と伝えると、魔物よけのマジックアイテムを使っているので。
強い魔物しか出て来ないと言われた。
その強いのも、ニーナが倒すから。
と、ない胸をはる。
ちょっと寂しい。
こうなったら。
ミーパと、絆のスキルで繋がっているので、探せばすぐに俺を見つけられる。
最悪念話を、使えるハートが一緒なら安心でしょ。
と伝え。
俺とハートは、林の中を走る。(ハートは飛んでいるが)
暫らく、進むと。
大蛇と遭遇。
走りながらのタックルで、胴体を狙うと。
勢いが良すぎて、胴体を掴んだまま木にぶつかる。
ゆっくりと木が倒れる中、慌てて立ち上がると。
大蛇は、動かない。
ハートが、気絶しているだけと言いながらひっかきスキルを使用して首を斬る。
討伐部位は、牙か目玉だそうだ。
全て、売る事ができると聞き。
頭部分をハートが、残りを俺が運ぶ。
馬車まで何とか運ぶ事が出来ると、ミーパが一瞬でアイテムボックスにしまった。
あっけにとられる中。
目が点状態になっていると。
ミーパが、ごめんなさい。捨てないでと。
何か、勘違いさせてしまったらしく泣いてしまう。
すぐに抱きかかえ。
違うんだよ。とか、捨てたりしないから。
とか、色々言ってなだめる。
こんな優秀なのに、どうしてこんな性格に?
ミーパを、こんなにした奴らが許せない!
いつも笑っていられるように頑張ろうと思う。
その後も、倒しまくった。
皆が、呆れるくらい(笑)
てか、かなり倒したのに。
ミーパのアイテムボックスは、無限なの?
て思える位いっぱい入る。
旅の中ずっと褒め続けた。
そのかいあってか、笑顔も多くなり。
少しずつ、自己主張もできるようになって来た。
やっと領内に、入る事が出来た。
「ソウダイ様。ここから我が領となります。定期的に、魔物を狩る事で。民を守り。山も多い事から、鍛冶に力を入れています」
「ありがと。トーマス。て事は、ドワーフとかいるの?」
「ドワーフですか?あまり聞かない名ですな?それは、どのような種族の事ですか?」
「え〜と。背は低くて、ヒゲモジャで、石を食べる?採掘や、鍛冶が得意だったかな?」
「御主人様。異世界人が、ドワーフと呼ぶ種族は魔族になります。石は食べませんが」
え?魔族?確かに、この世界は、人族、獣種族、魔族に分類されると、前に聞いたけど。
ドワーフって、魔族なの?
「サリー。魔族は、人族や獣種族の敵になるの?」
「敵。と、決まった訳ではありません。各国に、1割程度存在すると思われています。全体的に、人族6割。獣種族3割。魔族1割。と言った感じでしょうか?」
「トーマス。この領では、魔族はいる?」
「おります。ドワーフとは、言いませんが。魔族の中に小人種族と、言われる者がおります。先程の説明の中で、小人種族が近いかも知れません」
なる程ね。
「悪魔族は、他種族と何が違うの?」
「基本。人族は、増加率が高く。スキルが無ければひ弱で。獣種族は、増加率が平均。身体能力は強く。悪魔族は、増加率が低くて。特殊スキル保持者が多い。と言った違いがあります」
「サリーじゃあ見た目は?」
「悪魔族は、種族事の特性があり。ソウダイ様が、見た目で判断するのは難しいかも知れません」
前から、思ってたけど。
わかりずらくない?
例えば、獣種族じゃなくてリス族とか?小人種族じゃなくて小人族とか?
俺が、そんな事言ったって世界が変わる訳じゃないし。
諦めて。
領内を、見ながらこれからの事を考えた。
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