第36話
あの後、ハートも合流し。
サリーからお祝いですと、豪華な食事とジュース。お酒も。
シーリャルは、
「死ぬまで、御主人様の為に尽力します」
と言うので、
「それは断る」
ドヤ顔で言ったが、聞いてもらえなかった(笑)
元A級冒険者だったんだから、また冒険したいだろうし。
落ち着けば、考えも変わるだろう。
クーエは、
「私は、御主人様の為に何もできませんでした。申し訳ありません。もっと強くなります」
と言っていたが、商人の仕事がしたいと言っていたし。
商人として頑張って欲しい。自分のためにも、早く自分の店を持てるようにするからね。
と伝えた。
ミーパは、
「ご主人しゃま。たしゅけるのが、おしょくなりごめんにゃしゃい。やくたたじゅで、ごめんにゃしゃい」
と泣いて言われた。
「俺は、ミーパのお陰で生きている。ミーパのお陰で、笑顔でいれる。ミーパのお陰で、皆頑張れてる」
と褒めて褒めて褒めまくった。
「主しゃま」
すると、俺に抱きつき眠ってしまった。
どうやら、お酒を飲んで呂律がいつもより酷いようだ(笑)
サリーが来て、ベッドに運んでくれた。
「ソウダイ様。私とした事が、見つける事も出来ずに申し訳ありません」
悔しそうに、して。唇を噛んでいたようで少し血が出ている。
「俺は、サリーを頼り。甘え。ごめんね。俺は、何もしてないのに。いつも、ありがとう。それでも、頼りにしてる」
サリーは、少し涙ぐみ。
ミーパを連れて離れていった。
ハートは、
「御主人様の事を、早く村の皆に伝えないと。皆心配しておりました」
「ハート。今回の件は、伏せておいてほしい。余計に心配かけるし。それに、1度村に行こうとお思っているし。ハートには、これからも頼りたい事が多いから。奴隷開放されても、そばにいて欲しい」
「御主人様のご指示であれば、内密に致します。開放されましたら。妻として頑張りますね」
と、顔を真っ赤にして離れてしまった。
え?妻?何かフラグ立てたかな?(笑)
少し飲み過ぎ?泣きすぎたかも?
風に当たる為に、外に出る。
気持ちいい風が吹いている。
なぜ俺が、領主なんて事に?
それに、ルージュ王国のカオリとは?
まいっか。シーリャルの腕が治った。目標が一つ達成された。
夜空を見上げていると、足音がする。
暗闇から現れたのは、トーマス元団長と兵達だった。
「ソウダイ殿。王より命を受け、奴隷を連れてきた。お受け取り願いたい。白金貨1,000枚こちらも、お受け取り願う」
と言われたが、なにかおかしい!
まずこんな深夜に連れてくるものか?
白金貨1,000枚?それ程入ってるように見えないし、こんな時間におかしいだろ!
罠にしか見えない。
トーマスに目を合わせると、何かを訴えようとしているが。
多分許可なく発言出来ないのであろう。
「トーマス様。今回は、私のせいでこんな事になり申し訳なく思っております。トーマス様の気持ちを聞きたいのですが?」
問いかけるがやはり、答えない。
「兵士の皆様は警備何隊でしょうか?トーマス様は、自分の奴隷になっていないようですが」
と言うと
「我々は、警備1隊である。貴殿には、このまま奴隷商について来て貰う。そこで契約移行を行う」
ここで、俺をしまつするのではないのか?
「では、中の者達に伝えて参りますので少々お待ち下さい」
「ならん。王からの命である。我らの指示に従い速やかに移動する」
「では。ニーナ」
するとすぐに、
「お呼びてござるか?」
ニーナが来た事で慌てだし皆が一人の兵士を見る。
「そちらの方は、隊長様ですか?警備1隊との事ですが…ニーナ。この人達って1隊か、わかる?」
すると
「この兵達は、警備4隊。この間。私に倒された人もいるから、間違いない」
それを聞き、兵達は剣を抜く。
「やすい挑発に、乗ってくれてありがとう。皆を傷つけたお前達を丁度殴りたかったんだ」
偉そうな一人が、
「殺せー」
と叫ぶと向かって来る。
20人くらいかな?
ダッシュを使い距離を詰め。
思いっきり殴る。
そいつは、吹っ飛び後ろの二人も巻き込み倒れる。
唖然とする兵士を、気にせず蹴り飛ばす。
ダッシュと身体強化を使い。ボコボコにする!
「よくもニーナを!」
「よくもミーパを!」
「よくもクーエを!」
「よくもシーリャルを!」
「よくもハートを!」
「よくもサリーを!」
「傷つけやがって!ぶっ殺す!」
思うがままに暴れた!
気が付くとまた、兵士に囲まれていた(笑)
デジャヴ?
「報告にあった。元トーマス団長を発見しました隊長!」
「ご苦労。そちらは、話題のソウダイ殿かな?」
「えーと。はい。自分は、ソウダイですがそちらは?」
「これは失礼。私は警備1隊、隊長。ラーシャル・エネス。元トーマス団長が、逃げたとの報告を受け捕獲に動いていた」
なるほど!この兵隊が本物の警備1隊。
奴隷が逃げるなんてできるのか?考えていると。
抱きつかれた。
見ると、クーエだった。
「私達の事が大切で、怒ってくれ嬉しいのですが。無理は、なさらず。早く購入して下さいね」
とサリー。
ニーナが近くにいたので、頭を撫でながら思い至る。
「見てたのか?別にお前の事が、大切なんて言ってないだろ!気絶している時。奴隷達が、傷つけられて俺は怒っていただけだ」
と言いながら顔が熱くなる。
「ソウダイ殿は、サリーとニーナの名前も言ったでござる」
と、期限良さそうにニーナは言った。
「気のせいだ!ラーシャル様奴隷となったトーマス様は、逃げられないのでは?」
「まだ、奴隷になっていなく。明日、行う予定だとか。逃げたのではなく。この兵達が連れ出したのでしょう」
「違う。こいつ等が連れ出したのを、追って我々が来たのだ!早くそいつ等を殺せ」
「これは、4隊副隊長殿。貴方にも、捕獲命令が出ています。大人しくするように」
「何だと!ワシは、バルー家の人間だぞ!わかっているのか!こんな事すれば」
なんか、言い争いが、始まったがトーマスが罪になることは無さそうで安心した。
でも、そうすると先程は何故?トーマスは、話せなかったのだろう?
ふと、思いトーマスを見ると。口から血が。
「誰か!回復師はいないか?トーマスの命が危ない!早く回復を!」
その声に、ラーシャルがトーマスの血に気づいてすぐに治療が出来るものを呼び任せる。
「さすが、英雄。私は気づきませんでした。後は、お任せを。連れて行け!」
かっこよく去っていく姿見て、あんなイケメンになりたいなんてくだらない事を思っていた。
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