第28話

 皆が、装備品を抱えて戻ってきた。かなり量があるが足りるかな?

 と、キルカが金額が書かれた紙を持って来た。

 白金貨8枚無理だー(笑)

 「悪いんだけど、白金貨4枚も予算オーバーなんだけど何とかならない?(笑)」

 「そうですね。サリー様いかがいたしますか?」

 「そうですね。お貸ししても宜しいのですが、嫌みたいですのでシーリャル様用の盾と、鎧をランクを下げるのと、ハート様の魅力アップのネックレスをヤメたら足りるのでは?」

 「悪いけど装備品は、戦力と無関係な物は却下で、シーリャルには申し訳無いけど、ランクを下げてもらってもいい?」

 「では、シーリャル様はもう1度こちらへ」

 ハートはきげん悪そうだが、基本買うつもりはない。てか、何故魅力アップなのよ(笑)

 「クーエ。これ以上削らずに値下げ交渉お願いしていい?」

 「出来るだけの事はして見ます」

 と丸投げした。

 「もう少し甲斐性を持たないと、モテませんよ?(笑)」

 「ほっといてくれ、別にいいし!モテないのは、わかってるし!」

 と言うと小声で、私はかっこいいと思います。とクーエが言ったのだが聞こえなかった。

 「今回の4名は、ソウダイ様の好みのタイプになるのですか?」

 と聞かれ苦笑いをする。

 クーエとミーパは小柄で、奴隷だからなのか痩せ型。胸は貧乳かな?着やせするのかな?顔は2人とも可愛い!クーエは、タヌキの獣種族で足がタヌキの足だ。ミーパは、りすの獣種族で前歯がリスのように見える。

 シーリャルは、人族で身長は、俺と同じ位で。痩せ型。筋肉は見た目、俺の倍?(笑)胸は推定Dカップ?(笑)顔はイケメン(笑)

 ハートは、身長は俺より少し高く見える。痩せ型。ハーピーの獣種族で背中に大きな翼がある。胸は推定Eかな?(笑)顔は美型。

 好みかー。今まで会った中で悩むが、聖女のユカリさんかな?日本人出し、身長低めで可愛いし、保護欲をそそるし、仕草も口調もストライクなんだけど、彼氏がいるしな。

 くだらない事を考えていると戻ってくる。

 「これで白金貨4枚と金貨2枚ですね」

 「服は中古ですし、もう少しお安いかと思うのですが?」

 とクーエが交渉してくれている。

 「サリーさっき宿を取ったのだが、人数増えても大丈夫かな?」

 と割札を見せる。

 「その宿は、獣種族は嫌われているので無理ですね。ライスなら、まだ部屋が空いていると思いますよ」

 「ありがと。なら、ちょっとキャンセルしてライスに予約してきていいか?」

 「良いですけど。私に、甘え過ぎでは?」

 「信用してるし、頼りなるからな!ニーナもいるだろうし」

 と言うと呼んでいないのに出て来てくれた。何?と見てくるので一緒に行くか?と手を差し出すと手を繋いでくれた。

 可愛くて、頭を撫でながらでかけた。

 無事キャンセルして、ライスに予約したが

 5人部屋で、銀貨5枚!食事は別途になる。金が無い!ため息を付きながら戻ると何と白金貨2枚と金貨8枚まで、値切っていた。

 キルカは悔しそうにしていたが(笑)クーエの頭を撫でながら良くやったとほめた。

 残り白金貨1枚、金貨4枚残ったのはでかい!

 一応、鉄貨10枚と銅貨10枚を4人に、配ってある。

 サリーいわく一銭も、持たさないのは主の恥なんだとか?よく分からないが、サリーの言う事に間違えは無いので従っておく。

 銀貨、銅貨、鉄貨は、数枚ずつまだあるがこの先が心配になる。

 サリーとニーナにお礼を言い。外に出ると。夕方になっていた。

 ライスまで行く途中の飯屋により。一人銅貨2枚の食事を取る。

 何事も無く食べ終わり。ライスに付くと、入り口にユカリがいた。

 「こんばんわ~」

 「ユカリさん一人?」

 「皆は部屋にいますよ。私は、お菓子を買いに」

 と、テヘペロする仕草がメッチャ可愛い(笑)

 「ソウダイさんはメンバー増えましたね?」

 半分呆れてるようだ。

 「何故かこうなってしまいました(笑)」

 「お困りの事があれば、お聞きしますが。遅くなるとマサヤが心配しますので」

 と行ってしまった。

 寂しいが、割札を渡して部屋に行く。

 1番この宿の5人部屋で、安い部屋のはずだが、結構良さげだ。

 皆がベッドにつく中、ハートを呼ぶ。

 「で、少しは落ち着いたか?」

 「何で、マーエさんを知っている?」

 「皆も聞いていて欲しい。俺は異世界人で、45歳まで生きたが神のせいで死に。この世界に見た目12歳の姿で転移した。今は3年立ったから、15歳には見えるかな?神の力?は、走経験値と言って走る事で経験値が得られ、レベルが今1,050。他にもスキルを得ているが強くは無い。」

 1度言葉を切ると皆ビックリしている。

 「とある村にたどり着き。ボンドさんとサイ君にお世話になっていた。ボンドさんは、元騎士団長らしいから知っている人がいるかもしれない。その村に、マーエさん旦那さんとエイカちゃんが住んでいる。3年いたし、仲は良かった。これで納得出来るか?」

 とハートを見るが、俺が嘘をついていないか確かめるように見つめ合うと

 「今は信じる事にする」

 と言われホッとした。

 「それでハートには、戦闘では無く。俺がしていた仕事を変わりにこなして欲しいと思っている。内容は手紙の配達。まず、村に向かいボンドさんに俺の手紙を渡して貰う。そこでボンドさんの指示に従って貰いたい。勿論拒否するなら仕方ないが、マーエさんにも会えるしどうだろうか?」

 「良いのか?マーエさんを探していたから願ってもない。昔助けて貰った恩もあるし、私に申し分ない内容だ」

 「良かった。そしたらタンタ町のまとめ役にも事情を書いた手紙を渡すから」

 話を詰め。明日からハートは、別行動をする事に。月に一度はこちらに戻る事と、何かあれば連絡してほしい事をお願いした。

 ただ、10日後ヤツが外に出て来るらしいから、それまでに王都を離れる予定だ。

 ミーパとクーエは一緒のベッドで、寝るようだ。クーエは、大変だったし不安なのだろう。

 ハートが、こんな優しい主は初めてだと。心を開いてくれた事に、ニマニマして仕舞う。


 こんな人数に、なる予定では無かったので、今後を不安に思いながら眠りに付いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る