第27話
「2人の名前を教えて欲しい」
「ハート」
「ワタチはミーパでしゅ」
「いい名前だね。」
「ハートさんは、翼があるけど飛べますか?」
「私は、空からの迎撃を得意としていて、重い物でも運べる。」
「凄いね。因みにエイカちゃんとマーエさんて、ハッピーの獣種族の人知ってる?」
と言うと。立ち上がり襲い掛かろうとするが、倒れ苦しみだす。オロオロする俺を見てサリーが、ため息を吐き。
「主の許可なく、攻撃しようとしたので。首か閉まり息ができないのでしょう。死ぬ事はありませんので」
死なないなら、良いのか?暫くすると動きが止まる。口の前に手を置くと、息をしているようなのでそのままにする。
「えーと。ミーパさんは、何歳かな?」
「ワタチは、物心つく頃には奴隷だったでしゅ。少なく見積もって20で多くても22だと思うでしゅ」
え?年上?見た目も話し方も子供なのだけど?
「ソウダイ様。こちらの世界の人間で、神の力保持者は成長が遅い傾向があります。話し方は、前歯が、リスのような形なので致し方無いのかと」
とサリーが、俺の疑問に答えてくれる。
「ありがとう。でも考えが読まれてるみたいで怖いよ(笑)」
「ソウダイ様が、わかりやすいだけで御座います」
と言うと、サリーとミーパそれにクーエが笑うので、恥ずかしくなる。
するとサリーは少し外しますねと出ていった。
「ミーパは、討伐部位わかる?あと戦闘方法は何?」
「討伐部位は、勉強してました。前の主が、冒険者で自信がありましゅ。戦闘は、透明になり攻撃しましゅただ力が弱いので。すみません」
「ミーパは、優秀に思えるけどなぜ前の冒険者は手放したの?」
「ワタチが役ただじゅだったので、ごめんなさい。わかりません」
時々子供みたいな喋り方になるけど、気になるほどではないし可愛いな。
「わかった。ミーパを購入して、一緒に戦って貰うけど大丈夫?後、ここにいる。クーエも仲間だから仲良くしてほしい。多分ハートも買うかな?」
「大丈夫でしゅ。頑張りましゅので、捨てないで下さい」
「捨てたりしないし希望があれば解放するから」
そのタイミングでエルが戻ってくる。
「!申し訳ありません。この獣種族が、そそうをしたでしょうか?すぐに処罰を」
「気にしないでくれ。大丈夫だから。その3人が盾職かな?」
自己紹介するように言われ
「私は、亀の獣種族で頑丈です。ただ!動きは遅いです」
「俺は、熊の獣種族でレベル37。人族におとりとして、使われていた」
「私は、人族。レベル90。元冒険者で盾を使っていた。神の力、守護者をもっている。が見ての通り片腕が無いから戦えるかわからない」
なる程。亀さんはスピードが無いのはちょっとな。熊さんは人族恨んでそうだし。
「人族の方は、片腕の盾で戦う事?守る事はできますか?」
「申し訳無いが、仲間に裏切られ片腕を無くし奴隷になったので、戦って見ないとわからない」
「了解。名前は?」
「シーリャル」
「仲間が獣種族ばかりだけど大丈夫?仲良くできる?」
「私が嫌う事はないと思う」
「エルさん、彼女はおいくら?」
「本来は白金貨35枚なのですが、性を拒否しているのと、腕がなく。戦闘が出来ない可能性を鑑みて白金貨10枚でいかがでしょう?」
「あとハートは、攻撃しようとしたし。多分、性は拒否でしょ?安くならない?」
「そうですね〜。もし、ミーパ。ハート。シーリャル。こちら3名を購入して頂けるなら全部で白金貨25枚の所を白金貨22枚でいかがでしょう?」
クーエにもう少し安くならないか聞くと
「ルエ様ハート様は、目がさめても、指示に従わない可能性も高いですし。攻撃しようとした事実があります。また、シーリャル様はもう少し安くなるかと思いますが?」
「叶いませんね。サリー様の紹介ですし。身を切る思いで、白金貨20枚でいかがでしょうか?」
合計白金貨5枚も!良いんじゃない!
「では、それでお願いするよ」
「お買い上げありがとうございます」
と言って、契約を決める。
3人とも、食事は俺が用意する事。戦闘は、指示に従うが強制力は少なめ。性は、強制力ゼロ。その他は指示に従い強制力は強め。と言った契約になった。
主の指示がないと攻撃出来ないのは、強制らしい。
サリーが戻り、小言が始まった。反対なら、買うまでいたら良かったのにどこに行っていたのだろう?
それと、面接した奴隷全員が布1枚だったのでサービスで、それなりの服と靴を付けてもらった。
支払いはカードで行った。
かなり使ってしまったが、必要経費だと自分に言い聞かせ、冒険者活動を早めにする事にした。
まずは、武器、防具。と思いサリーの店に。
シーリャルは、片腕だが普通に歩ける。
クーエとミーパはもう、仲良く話している。
ハートは、ずっと俺を睨んでいるが無視だ無視(笑)
サリーは、グチグチと小言を言っていたが何故か嬉しそうだった。
店につくと、何故か狐の獣種族がいた。
「いらっしゃいませ」
と笑顔だったがみるみる鬼のような顔に!
「サリー!何故私を買ったの?嫌がらせですか?相変わらず性格が悪いですね」
「そんなつもりはありませんが、どうせ主を騙しお金を騙し取り奴隷開放させようとしたけど失敗!そんな所でしょ」
と言うとサリーを狐は睨んでいた。
「サリー知り合いなの?」
「腐れ縁でしょうか?キルカ自己紹介を」
「始めましてソウダイ様。キルカと申します。サリーに飽きましたら、いつでもお声がけ下さいね」
とウインクしてくる。見た目がとても、魅力的なスタイルの為。胸を寄せて(推定エフカップ)近付いて来るとやばい!
「キルカ!いい加減にしなさい!こちらソウダイ様が購入された奴隷4名の、武器・防具・衣類を見てあげて下さい」
「私を買わずこの子達ですか?性のお相手はいなさそうですし、いつでも声をかけて下さいね」
「早くしない!」
サリーに言われやっと離れていった。
「キルカは、欲望に忠実ですが仕事は出来るので、被害者が増える前に購入しました」
「前から思ってたんだけど、奴隷は給料ってないの?」
「契約する際に求められなかったですか?契約書を見ても?」
と言われバッグから書類を4枚出す。一応無くしても、写しが奴隷商店にあるのでいつでも複製出来るようだ。
「クーエ・シーリャル・ミーパ。の3人は、契約には無いですね。ですが衣類等、必要な物は揃える義務がありますので、それなりに渡しておくのが普通でしょうね。ハートさんは、1日銀貨1枚ですね。支払う必要は無く。購入額がこれによると白金貨7枚とありますので、700日で開放となりますのでご注意下さい」
そうなんだと軽く聞いていたが、3人とも開放される気が無いんだろうか?
人の人生を背負う形になり不安になるが、頑張ろうと誓うのであった。
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