第26話

 奴隷契約が終わると、

 「クーエと申します。何でも致しますので、何卒宜しくお願い致します」

 「俺の名前はソウダイ。もし望むなら奴隷解放?するよ。解放も、ここでできますか?」

 とエルに聞くと

 「勿論承っております。先程の契約と一緒で、銀貨1枚になります」

 「?俺払ったっけ?」

 「私の方でお支払いしました。受け入れ出来なかったので。お気になさらないで下さい」

 「あんがとサリー。で、クーエどうする?」

 「モーヒガ様に見つかると大変ですし、我儘ですがこのままソウダイ様の奴隷に、して頂けないでしょうか?」

 見た目15から17位に見えるが、しっかりしてるな。

 と、思いながら受け入れた。

 「ソウダイ殿。もし良かったら今後の為。奴隷を見ていきませんか?」

 「やめた方が良いと思いますよ。ソウダイ様は、誰でも助けようと買ったり騙されたりしますから」

 「これはサリー様。私がそのような事をすると思いなら、侵害です」

 エルが言うと2人で笑っているが、背景が黒く見えるのは俺だけ?(笑)

 「クーエ討伐部位とか、わかる?あと、何か出来る事教えて!」

 「申し訳ありません。元飲食店の娘で、奴隷になりすぐに買われた為。討伐部位などは、わかりません。商売・家事に向いたスキルを保持しております」

 「なる程。エルさん戦闘出来る奴隷を見たいのですが、いいですか?」

 「勿論。サリー様も是非、ご一緒にどうぞ。ソウダイ様。年齢、性別、種族等ご希望ございますか?」

 「希望か?特に無いけど戦闘出来て、気が利く、、、そうだ!ニーナ見たいな人いないかな?」

 「ソウダイ様。それは無理な注文です。神の力を持っていたり、経験豊富になると。もしいても、白金貨千枚以上になるかと?」

 「流石にニーナ様のような奴隷は扱っておりませんが、なる程。希望は、わかりましたので、別の部屋にてお待ち下さい」

 案内された部屋は、5メートル✕10メートル位の広い部屋。そこに1列に3つの椅子がありそこに座り待つ事にした。

 「ニーナも奴隷なのか?サリーも奴隷と言っていたが主は?」

 「二人共、亡くなった勇者様の奴隷でした。今は、主のいない状況です。本来は、主が亡くなると犯罪でない限り。解放されるのですが、私達はそれを望まなかったので」

 「そっか。その勇者様が、羨ましいな」

 と話していると、エルと数人。入ってきた。

 「今いる奴隷で、ソウダイ様にオススメ奴隷を10人連れてきました」

 見た感じ半分は獣種族かな?何故かサリーは、驚いている。

 「自己紹介させる事は出来ますか?」

 「勿論です。右側から順番に」

 指示されると、話し始める。

 「俺は、狼の獣種族。レベル92。素早さに自身がある。神の力、影移動があるぜ。買って損はさせねぇ」

 こいつは、なしかな?

 「自分は、人族。レベル86。お仕えしていた主人を守りきれず奴隷に。盾を主に使っております。神の力、タンカーを所持してございます」

 お!いいんじゃない!

 「私は、人族。魔法を嗜みます。レベル65。もし購入されるなら獣種族と一緒になさらないで下さい」

 はい。ダメ!

 「僕も、獣!何かと一緒は嫌だな。人族。レベル95。剣士だ神の力、剣豪を持ってるよ」

 はい。これもダメ!

 「フクロウの獣種族。レベル72。索敵が得意」

 フクロウか、気になるのは気になるけど無しかな?

 「わ、わたちは、リスの獣種族です。レベルは53です。神の力、透明化を持ってるでしゅ。宜しくお願い致ちます」

 え?透明化!男性が望んでやまないスキル!謙虚なのもいい!可愛いし購入確定!(笑)

 「俺様は、人族。レベル106。斧使いだ。神の力、戦鬼がある。買え」

 強いけど、なし!

 「ハッピーの獣種族。レベル78。人族は嫌いだ」

 う~んと、ハッピーの種族がいれば購入予定だったけど。

 話してみてかな?

 「私は、ネズミの獣種族。レベル91。汚らわしい種族と言われておりますが清潔です」

 聞く限り。購入したいけど。俺のカン?と言うかあの目がな〜。

 多分、裏切りそうなんだよな〜。

 無しで!

 「最後になります。狐の獣種族です。レベル182。主にメイドとして働かせて頂けたら、そこのドジメイド!より働いてみせます。夜も、オモテナシしますよ」

 サリーの知り合い?

 これは、サリーに聞いてみてだな!

 皆バラバラに、自己紹介しだした。

 個性が強いなー(笑)

 「いかがでしょうか?」

 「んー?取り敢えず!タンカーの人。リスとハッピーと狐の獣種族以外退場で」

 と言うと、暴れる者もいるが、追い出される。

 「さてサリーは、何に驚いたの?」

 「神の力の保有者が多かったのと、狐の小娘がいた事ですかね」

 狐は、何か言いたそうにしているが、許可が無いので話せないのだろう。

 「神の力は、稀だったり、保護されたりするのでは?」

 「ソウダイ様。奴隷に落ちるには、それなりに理由があるのです」

 「そっか。サリー狐はあり?なし?」

 「無し!と私は思いますが、メイドとしては優秀です。ただ、ソウダイ様は騙されるでしょうね」

 「よし!狐の獣種族も退場」

 かなり暴れたが連れ出される。

 「よろしかったので?」

 「サリーが、騙されると言うならそうなのだろう?」

 と言うとサリーは、照れてる?まいっか

 「エル。この3人の金額は?」

 「はい。こちらの人族は、とても優秀な為。白金貨50枚。リスの種族は、白金貨5枚。ハッピーの種族は、白金貨10枚となります」

 マジか!50枚とか無理だから!買いたいけど、無理な物は無理。

 「お貸ししましょうか?」

 と、サリーが考えている事がわかるのか。

 気を遣ってくれた申し出だが、断った。

 それに、こんな凄い人が奴隷になるのは、それなりの理由があるのだろう。

 「もし盾役で、お安い者が希望であればご用意致しますが?」

 「そうだね。自分が攻撃している間、他の奴隷を守る人が欲しいかな?獣種族でも、人でも構わないけど」

 「少し離れます。その間に、こちらを、購入されるか考えて見て下さい。2人とも、質問に答えて差し上げなさい」

 と言って出ていかれた。

 俺はいきなり、何人も奴隷を抱えて大丈夫なのか不安になり。サリーを見ると、呆れていた(笑)

 

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