第21話
「お前って凄いんだな!またやろうな!」
とザイスは、握手を求めて来た。いいやつだなーと思った。
「今回は、たまたま勝てただけだから。次は勝てない気がしますよ」
と握手を交わした。
「ソウダイさんは、魔法を使わないのでしょうか?レベルも高いし!魔力も高いのだと思いますので、オススメですよ」
「マサヤさん!俺にも魔法が、使えるでしょうか?」
と食い気味に聞くと
「初級魔法なら誰でも使えると思いますし、身体強化を覚えたらかなり、強くなれると思いますよ!」
「マジカ!!!教えてー」
「多分魔法を教わるなら、パルマに聞いたほうがいいと思うよ。」
と視線がパルマに集まると、顔を、赤くして
「何よ!身体強化ならマサヤも、ザイスも使えるじゃない!なんで私がこんな奴に!」
「俺は人に教えるのは下手だから無理だ(笑)」
とザイス
「僕よりもパルマの方が教えるのが上手いし、もしかしたら他の魔法も使えるかも知れないしさ。パルマ教えて上げてほしいかな?」
「お願いします」
と、マサヤの援護を受けて頭を下げる。
「マサヤの頼みなら、教えても良いけど。いい気にならないでね!マサヤに頼まれなかったら、教えてなんてあげないんだから」
とツンデレキャラのようだ(笑)
あと1日で付くのだが、教えて貰う時間を貰った為。2日かかってしまった。
そのおかげもあり、身体強化を会得する事ができた。
他の魔法は、時間が出来たら教えて貰う事になった。
パルマは、教えるのが上手い。マサヤに出会うまで、王国魔法部隊の副隊長をしていたらしい。
時々頭を撫でてしまう。その度に足を蹴られた(笑)
今王都の入り口で、他の人達から色々な視線を受けながら馬車で進んでいる。
城壁は高さ5メートル位、長さはどれくらいだろ?端が見えない。
検問の所で門番が、敬礼をして素通りしたが、他の人達は身分証を見せないと入れないそうだ。
入国するのに税として銀貨1枚必要らしいが、冒険者はいらないらしい。
ただ冒険者には、年会費が、掛かるらしい。
金額は、級によって異なるそうで、詳しくは登録する時に聞くことになっている。
冒険者になる事は来る途中に伝えていた。
商人ギルドもあるが、今の所登録するつもり無い。
なんでも、最近第2王子の派閥が色々悪巧みをしているらしく。王様と第1王子達が、調べているそうだ。
他にも王子、姫様が何人もいるらしいが王子たちは、第1か第2王子派閥に入っていて。
姫達は、他の国との和平の為嫁いだり嫁ぐ予定だったりするそうだ。
平和の為とはいえ、可哀想だとは思うのだが、この世界の事を知らない自分が言っていい事では無いのでその時は話を流した。
王国は、入り口を入ると街並みがあり。
中央に向かっていくと貴族街があり。
そして中央に、お城があった!
デケー!これぞファンタージーや!
と言うと、マサヤとユカリが大笑いした。
恥ずかしくて一人で、中に入ろうとすると。入り口で止められ余計恥ずかしかった(笑)
すぐに謁見になる訳ではなく。
大き目な部屋で、待たされた。
ザイスが、気を利かせ一緒にいてくれた。
内心助かった。こんな所に一人でいたら、緊張して胃が痛くなること間違いなしである。
雑談していると(30分位)、呼び出され一人で案内してくれる人に付いて行き。
大きな扉の前へ。
扉が内側に開き、
「ソウダイ様。ご入場」
と、入り口にいた鎧を着た人が大きな声で叫んだ。
ビクっと体が反応するが顔には出さないように前に進んだ。
入り口から王様まで20メートル位あり、ザイスに聞いていた王様から3メートル位の距離で片膝を付く。
王様と王妃様、それに右側に魔法使いっぽい男性と貴族の人達。
左側に鎧を着た男性と貴族の人達。
勘違いかもしれないが、左側の人達は睨んだり蔑んだりした視線に感じ。
右側の人達は、にこやかで頷いたりしていた。
「よく来た。異世界人のソウダイよ!」
「ハハァ」
ザイスに、「ハハァ」と言っとけば大丈夫だと言われていたので、それで通すつもりでいた。
「カンタの悪行を、止め。捕らえ平和をもたらした功績を称え白金貨30枚を与える事にする」
「ハハァ」
スゲェ三千万も、でも俺1人の功績じゃないし困ったな。でも、ハハァで言っちゃったしなと考えていたら
「今回の件で、何人も悪さをしている者が捕まる結果となった。そして、その何倍も助けられた者達がいた。本当に感謝している。ありがとうソウダイよ」
「ハハァ」
あれ?こういう時はありがたき幸せだったかな?と口元を緩めてしまった。
「何か他に望む物は無いか?」
と言われこれはハハァじゃまずい!と気付いたが特に思い浮かばないと鎧を来た男性が
「父上!こんな奴に、これ以上何かやる必要は無いでしょう!」
と言われカチンと来た!特に欲しい物が無い。でも、先程思った皆の顔が思い浮かび
「恐れながら、私1人の力では無く。ここにはいませんが、数多くの人達に助けられ成し得た事でございます。その為もしこれ以上褒美を頂けるのであれば村やタンタの町。そしてカンタの町の人達に与えて頂けたら幸いにございます」
と伝えると王は、笑い。鎧の男は睨んで来た。
「父上!では、その3つに今年の税を半分にしてみては如何でしょう?」
と今度は、魔法使いポイ人が王様に進言するが鎧を着た男が
「そんな物必要ありません。此奴の言う事に耳をかさず。このまま帰すのがいいでしょう」
と言うが王は、
「民の事を考え。自分の力では無いと謙遜し。素晴らしい男だ。第1王子ユリスの言う通りにしよう。第2王子ガズ!それで良いな!」
と威圧すると、皆頭を下げ
「ハハァ」
と言った。やっぱハハァになるんやねと下を向きながら我慢できずに笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます