第18話
タンタの町まで結構な距離があったのだが!ファイアーが、カンタの屋敷にあった馬車を6台持ってきて、皆を載せた。
興奮から最初は、皆騒いでいたが、すぐに眠ってしまった。
俺は、一人一人に謝罪した。
元カンタの町の住人には、逆に感謝され。
タンタの住人には、いつかこうなっていたとお前のせいじゃないさと、慰められた。
ジャストミートパーティーには、
「我らがもっと早く証拠を掴んでいればこんな事には、ならなかった」
と、謝罪された。
サリーには、
「元勇者も、似たような事があった時。周りに止められても止まらず、貴族だろうと王族だろうと気にしなかった。ただ、もっと計画性を持つように」
と反省するように言われた。
ボンドには、
「ソウダイは、色々頼られ助けてくれているのだから。もっと私達の事を、頼って欲しいし相談して欲しい。帰ったらサイやアリス達に謝らないとな」
とイケメンな事を言われた。
村から、ボンドだけでなくエイカちゃんのお父さんや近所の男衆数人も参加していたらしい。
皆に謝罪した後、1つの馬車でターニャに抱きつかれすわっていた。
その馬車には、ボンド・ファイアー・タロウ・獣種族3人・サリー・おばさま・ウサミミ定員・子供奴隷達が乗っていた。
6台の馬車は、奴隷男性達が御者をしてくれている。
「ソウダイ。いつからこの世界に?」
とファイアー
「16日目だな。ファイアーと後タロウさんは?」
「呼び捨てでいい」
「こいつは、無口に近く。あまり喋らないから、良く勘違いをされるが。真面目で、面倒見が良いから仲良くしてくれ。俺は、6年位で、タロウは3年だな。ちなみに俺は、スキル大魔法使いを持ってこの世界に!タロウは剣豪だな」
「違うファイアーは、魔法使いだったはず」
「バラすなよー」
と皆笑う
「俺は、走経験値だな!走る事で、経験値が入る」
とドヤ顔すると、何故か残念な人を見る目を浴びた。
「ソウダイ様。前にも言いましたがもっといいスキルが山程あったのでは?」
と言われ落ち込む。
「この世界は中々スキルが生えないからな。サリーの言う事も間違ってないが、いいスキルだと思うぞ!魔法も剣も修行すれば身に付く可能性があるし」
「だよな!ファイアーは、解ってる!てか、俺でも魔法が使えるかもしれないのか?」
「あまり調子に乗せるような事を言わないで下さい!この人はすぐに調子に乗り失敗するタイプですから」
とサリーが言うとまた笑い出す。
「気になってたんだが、奴隷と言うが首輪みたいな物はしないんだな?」
「あー、見せた方がわかるか?キーちゃんこっち来て」
「はい主様」
と狐の尻尾の女性がファイアーの近くに移動する。
「奴隷の主が、奴隷の一部に触れ証(アカシ)と念じると、首の周りに赤い線が現れる」
とキーちゃん?の首の周りに線が!光っているわけでは無いが赤い紐に見える。
「なる程。これも魔法なのか?この国は奴隷はあまりいないと聞くが、3人もどうしたんだ?」
「キーちゃんは、カムイ王国。クーちゃんはサトウ王国。マーちゃんはこの国、クレナイ王国。この世界を旅して周り購入した。ちなみにタロウは、ミカヅキ王国で、俺がルージュ王国だからコンプリート!」
「この世界の国5つコンプリートて意味か?旅をする時その国の事を知っているのは強みになるな」
「だろ!何かわかんない事があれば頼ってくれていいぜ!」
ファイアーとは気が合う気がするし、頼らせてもらおう。
ファイアーとタロウは二十歳の時に死んだらしい。
出会った神は、女神みたいな奇麗な女性で優しく。この世界に送る事を謝罪されたと聞き。やっぱあの猫は、クソだと思った。
「捕まっていた奴隷達はどうなると思う?」
「多分全員、不正に奴隷となっただろうから。開放されるし、何かしら保証されるから大丈夫だろう」
と言われ安心した。
「で、サリーはどうするんだ?」
「そうですね。今回使用した物の弁済などは国にして貰うので、ソウダイ様に私の代金。白金貨千枚を用意して頂けたら考えます」
「千枚って増えてるじゃねぇか!最初が3枚、次が百枚、可笑しいだろ?俺が買えない金額ばかり掲示するって事は、買われる気がないんだろ?」
「ソウダイ。多分千枚でも安いと思うぞ。元勇者のメイドで、クレナイ王国にも認められ。何でも神の力特殊スキル『万能メイド』があるとか?」
「何それ?(笑)『万能メイド』?訳わからん」
「私は今のこの世界に、あまり関渉しようとは思っていません。勇者が亡くなり意味もなく生きています。ある意味生きる意味を探しているのかも知れません」
と言われそれでも、今回力になってくれた事に感謝した。
気づくと眠っていて、タンタの町に到着して起こされた。
ターニャに手を惹かれ、親御さんの元へ。
ベッドに2人とも眠っていて、ターニャが駆け寄ると目を覚ました。
「ターニャ」
と母親が涙し、父親は立ち上がり2人の元に。
3人で抱き合っている所に近づき
「申し訳ありませんでした」
と腰を深く折り謝罪した。
「ターニャの為にありがとうございました」
と母親は謝罪したが、父親は頭を下げているソウダイに近づき拳を落とした。
痛みから頭を抱えていると、
「話は聞いた。傷はもう無いからそれで許してやる」
と言われ店の事を思い出し
「店は、弁償させて下さい」
と言うと後ろにいたサリーが
「私の店が閉店する事になりましたので。もし宜しければ、あの店を使って下さい」
と伝えると最初は遠慮していたが、今まで王都から呼び出しがあったのだが断っていた。
が、いい機会なので王都に住む事にし。国からお金を貰うので気にしないよう言われ納得した。
ターニャ家族には、何度も謝り建物を出るとウサミミ定員と喧嘩した少年がいた。
「2人とも協力してくれてありがとう」
「お前の為じゃねぇミーさんが行くって言うから守る為に付いてっただけだ」
「気にしないで下さい。ターニャさんの事を聞いてすぐに行動を起こしたソウダイさんとは違い、皆で話し合い決めた事ですから遅くなりすみませんでした」
と言われ
「怖かったと思います。私の勝手な行動ですみませんでした」
「その通りだ!聞けば、王国も調べていたらしいじゃねぇか」
と少年の言葉に、今更反省していると
「ソウダイさんがすぐ動き。周りの人達が動いた!それが無ければ他にも被害者が出てターニャさん達も助けられなかった」
と聞きミーさんに頭を下げる。すると、感謝していると抱きしめられた。
体全体で抱きしめられ涙が出そうになるが脛が痛い?足元を見ると何故か小さい足で蹴られていた。
すぐにミーさんから離れ
「ありがとう」
と伝えこの後どうしようか悩んでいるとボンドが現れ
「帰ろう家へ」
と言われて
「はい」
と2人で、歩き始めた。
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