第12話
「話があると言っても話し相手になって欲しいのがはなしかね?」
とアリスお婆さんは、笑った。
「今の所予定と言っても手紙の配達位なのでお気になさらずに呼んでください」
アリスさんには、何故か生前の婆ちゃんのように感じていた。
美味しい食事を頂き預かっていた果物を渡すとすぐに手紙を書くから待っていてほしいと言い奥にいってしまい。
のんびりと紅茶を飲みながらそういえばステータス見てないと思いだす。
あまりにも優しい世界に(一分を除く)レベルアップあげや魔物と戦う事など忘れそうになっていた。
ソウダイ
レベル 110
スキル
言語理解
走経験値
ダッシュ
恐怖体制
タックル
HP 11,000 MP 9,000
となっていた。やはり数字だけ見てもわからない。100もあっさり超えたしでも良くある話で急なレベルアップで力が強すぎてなにか壊すとかやらかしてはないはず?
タックルは検証して見ないとわからないが、多分走ってる時に念じて使用するんだと思う。
ダッシュアンドタックルで高速タックルとか出来るか試してみたいが、今日は時間もあまり無さそうだし手紙を、届け受け取りに時間がかからなかったら、帰りに試す事にする。
すると手紙を持ったアリスさんが来て宜しくと手紙と鉄貨1枚を渡された。
出来ればアリスさんからお金は受け取りたくなかったが、押し切られてしまった。
昔から口喧嘩とかあまり勝てないんだよなーとか思ったりしたが急がないと帰りは暗闇になると思い慌ててアリスさんに挨拶して走ってタンタに向かう。
体感一時間もしないでついた気がしてチートになってきた?と嬉しくなった。
タンタの住人宛の手紙は、アリスさんの娘さんが、預かったり、配ったりしてくれる事になっていた。
何でもあの恰幅のいいおばさまが、言い出した事でついでに買い物する人がいれば売上になるだろと言われやってくれる事に、俺は助かるが、いいのだろうか?お金を払おうとしても受け取ってくれないので果物を買って帰る事にした。
タンタから村への手紙は、増えていた。
口コミで広がりつつあり今後も増えそうだとの事。
このままうまく行けばいいなと、往復生活が始まった。
あれから10日がたった。あっという間で、特に変わった事もなく。朝サイ君の顔をみて目覚め。朝食を、3人でとり。
村の手紙はボンドさんが管理してくれているので朝纏めて受け取りタンタ村へ。
アリスさんの娘さんに渡し、逆に村あての手紙を受け取る。
タンタ村を探索したり、ミーさんの所で食事をしたり、早めに帰ってサイ君と遊んだりと平和な毎日を、送っていた。
ダッシュアンドタックルは残念ながら出来なかった。ダッシュした後で発動しても、移動してただ立っている状態からのタックルになり威力はあまりない。
ただ、木に向かって走りタックルを発動すると太い気が折れた(笑)
痛みもなく、また一歩チートに近づいたと一人で、笑った。
そんな日々を過ごしていたある日タンタの町に手紙を届けに来たら、アリスさんの娘さんがいるお店の入り口が壊されていた!
慌てて中に入ると、誰もいなくて
「誰かいますかー?」
と声をかけると奥から物音がして忍び足で向かう!
するとそこには、娘さんと多分旦那さんが倒れていて
慌てて駆け寄り、
「大丈夫ですか?何があったのですか?」
と声をかけるがそこら中血だらけで慌てて外に出ると、いかにも俺はワル見たいな連中に囲まれた。
「お前らがこれをやったのか」
「お前がソウダイだな!ある人物の所まで来てもらおう」
と言われたが広い空間が俺のフィールド!狭い空間だと走れない為断る!
すると、両側にいた数人が迫ってきたので、正面の男(話しかけて来た男)に向かいダッシュして近づき思いっきり殴った!
どんな理由であれ優しくお世話になった人をこんな状況にされ怒りが抑えられず手が出てしまった。
その男は、三メートル位吹っ飛び後ろにあった建物の壁にぶつかり崩れ落ちた。
周りを見ると皆口を開けあ然としてるので
「あーなりたくなかったら、手を上にあげ跪け」
いくらか冷静になり、伝えた。定番ならこれで!収まるはずと思ったが普通に手に持っていた物を投げて来たり(食いかけのりんご?)殴り掛かってきた!
スロモーションとは行かないが遅く見え全て交わす事が出来た!
殴りかかって来たうち2人はカウンター気味に殴りこれで3人が動けなくなったがまだまだ敵がいる!
次に一番体格のいい相手目掛けて走りタックルを発動すると、2メートル位のガタイのいい男が吹っ飛んだ!
周りや後ろにいた人間を巻き込んだ為、一撃で4人ほど倒れて7人あと何人いるんだと見回すと、一人が剣を一人が槍を持ち近づいてくる!
これはやばいかもと思っているとやっと警備兵?警備員?が来て俺とは反対側で戦闘が始まったが俺の状況は変わらず武器が欲しいがない!
後退り何か無いか考える。
ダッシュもタックルも使ったから暫く使えないし、近づくためには剣と槍をどうにかしなければ行けない恐怖体制のおかげか、怖さがあまりないが、手が無いことにあせる。
後ろに下がるうちに、壁がすぐそこに。
もうダメかも槍より剣のほうが短いからやるなら剣を持つ方からと心に決め突っ込むことを決めた瞬間何かが地面に刺さった!
それは槍だった。これがあれば助かると手を、伸ばそうとしたが一本では無く何本も飛んできて一本だけ自分に向かって飛んできているのがわかり転がりながら避け立ち上がると殆どの戦いは終わっていた。
槍を投げてくれたのは、近くの住民の方と恰幅のいいおばさまであった!
今なら抱いてもいいとさえ思えるかっこよさ(笑)
安心してへたり込んだ。
「大丈夫かい?」
ありがとうございます。この今の状況を説明できる方いますか?それより店の中に怪我人が」
と慌てて立ち上がると
「大丈夫裏口から助け出し医者の所に今頃付いてるよ!あんたは大丈夫なのかい?やった奴は、商人さ昨日の夜やって来ていつものように手紙一通に付き銀貨1枚とか言うから今はあんたに頼む必要ないって言ってやったのさ。そしたら最初下手にどういう事か聞くから答えたら急に態度変わってそのソウダイを出せと暴れるからこのまちから追い出したらコイツラが来たのさ警戒するように門番に伝えたけど人数が多くて私の所に血だらけで来てここに来たらあんたが戦っていたって感じさ」
「商人はどこに?」
「知らないけど多分カンタの町だろうゴロツキが多いから」
との声を聞きそれはどちらか聞くと答えずあんたも医者に見てもらいなと強引に連れてかれた。
そこで痛々しくベッドに横になる二人を見つけ泣き崩れた。
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