第7話

 一応気になったので犯罪を犯したのか?聞いてみると

 「昨年親に売られこの店で働いておりますm(_ _)m私自身商人になりたかった為納得してここにおりますがここの商人はケチすぎていつ自分を買い戻せるかわからないので是非貴方様に買って頂きたい」

 と言われたが無い物は仕方ないので考えておくと伝えまだバックに未練があった為眺めていると、

 「もし良かったらお古ですが容量2倍の効果の付いたリュックがありますがいかがですか?」

 「金額しだいかな?」

 「貴方様の今後に期待して金貨1枚で良いですよ」

 と言われ即決で買った!

 かなり自分に取って都合が良いし、走るのにリュックは必須だと思っていたのでたすかった。

 彼女を買うかは別にして色々気になる品もあったから、また来ようと思いながら店を出たら結構な時間が立っていたのか?夕日で空が赤くなっていた!

 慌ててリュックに入りそうな果物っぽい物やお肉を銀貨1枚分買い(金貨を渡し銀貨9枚のお釣りを受け取る)足早に町を出た。

 門番にこれから帰るなら夜道はかなり危ないから止めるように言われたが大丈夫です足に自身があるのでと、伝え急いで走り出した。

結構なペースで走りダッシュを使ってみるのを忘れてしまったが、何とか村までたどり着いた。

 随分遅くなった為サイ君に怒られてしまったが、リュックの中身を見せると喜んでくれてよかった。

 ボンドさんにはお金を払うと言われたが断り明日の買い物も自分が出すと伝えるとそれは断られた。

 翌朝、またも目を開けるとサイ君の顔が(笑)寝顔がコロコロ変わるから面白いらしい(笑)生前はいびきが煩かったはずだが、いびきはかいてないらしい。夢でも見ているのだろうか?よく覚えていない。

 さて、昨日は疲れて確認しなかったステータスを確認して見る。

 ソウダイ

 レベル 60

 言語理解

 走経験値

 ダッシュ

 恐怖耐性

 HP6,000 MP 4,000

 結構なレベルアップだがやはり数字で見てもこんなにレベルアップしても実感があまりなく良くわからないただ昨日走ってみて疲れがあまり感じない事から若いからだけでなくレベルアップも関係している気がする。

 今日も隣町に行く予定だが主様にあった以外魔物に出会わない為ちと物足りないが戦いなど25の時に酔払い喧嘩した事が最後で、もう20年以上そんな機会も無かった為、多分瞬殺される自身がある(笑)

何か自分を守る手段を考えないと今できる事は逃げる事しかない(笑)

 さて朝食を食べて、ボンドさんに買う物リストを貰い出掛けようとするとサイ君に泣かれた(T_T)

 明日は一緒に遊ぶ事を約束し何とかなだめ隣町へ。

 今度は、ダッシュを使いジグザグや連続使用を試みるが難しい。

 ジグザグは気づいたら思い浮かべた距離を進んでしまうので出来そうもない。

 連続使用はクールタイム?なのか感覚が10分くらい開かないと使えないようだ。

 後は、攻撃手段としてダッシュプラス蹴りとかパンチは、意識して使うと形にはなっていると思ったのですが木に蹴りをしてみても蹴りではなく移動して木に足を向けて移動しただけで、うまく当たらない。

 これは練習するしかなさそうだ。

 隣町に付きメモを取り出す。不思議な事に、ローマ字のような文字は簡単に読めた。英語なんて赤点しか取ったことが無いのに生前この能力が欲しかった(笑)

 でも、よく分からなくて昨日果物を買ったおばちゃんに紙をみせ、聞いてみると

 「昨日は色々買ってくれてありがとう。ウチでは全部揃わないから、残りはあそこに見えるお店で買うと安いよ」

 と教えて貰った。

 昨日も感じたのだが果物は異世界と名前が一緒?多少違う事もあるがリンゴは一緒と言えるし、スイカは大きさが異常で直径70センチが並んでいたのには驚いた。

 メモ紙にボンドさんの名前があるのに気付いて隣町から来ているなら手紙を持って行って欲しいと頼まれ良いですよついでだし、何となく受けたがこれが、いい商売になるとはこの時は気付かなかった。

 紹介されたお店に行くと、片目のおっさんが出て来てビビり言葉が出ず、メモ紙をオソロオソロ見せるとボンドさんの名前を見つけたのか笑顔になり、ちょっと待ってろと奥に行くと小さめの食器を持って出てきた。

 お金を渡しありがとうございましたと言うと頭を撫でられたが手がゴツゴツしていて痛かった(笑)

 食べ物屋さんからのいい匂いがして来てまだ、お昼を食べていなかったのを思い出し、お店の中に入ると人がいっぱいいて、30人から40人くらい入れるお店で、棒立ちとなり目が釘付けとなる。

 ホールには二人の女性がエプロンをしていてウサミミだった。もう一度言うがウサミミだった(笑)

 メッチャカワイイ!カウンター席に座り厨房を見ると、ガスコンロのような火が出る魔道具?ガスの匂いがしないから多分魔法な気がするが、コック?さんから睨まれホールに視線を送る。

 基本自分は、ビビリなので仕方ない忙しく中々来てくれないウサミミお姉様見てるだけで癒やされるので気にしない。

 メニューは少なく、本日のオススメ定食を頼んだ。

 ナンのようなパンと、野菜スープとなんの肉かわからないがステーキだった。

 聞こえて来るお客の声でわかったが月に1度のサービスデイで、ステーキの日というのもあり混雑していたらしい。

 これで、銅貨1枚(日本円で千円位)なら安いように感じる。

 肉は思った以上に柔らかく、美味しかった。

 ウサミミさんに、お勘定と言い銅貨2枚渡しチップです。と言うと頬にキスをされた。嬉しくて表に出るとスキップしていた。後ろから18歳位の男性に

 「おいお前、何処のにんげんだ!ミーさんに近づくな」

 と言われたが見た目ボロボロな服を着ていて、ただのガキにしか思えなかったのもあり

 「彼氏なの?」

 「ガキが色気づくな、もうあの店には行くな」

 ガキと言われお前こそと思ったが見た目12歳じゃ俺の方がガキかと思い直し、

 「別に貴方に迷惑掛けてないし関係ないでしょ」

 と少し喧嘩になりそうな会話をしていると、そいつの後ろから3、4人出て来て

 「やっちまうか」

 等と声が聞こえ。ビビってしまい、逃げ出した。

 頼まれた買い物も終わっていたし、そのまま村に向かった。

 草原を超え両側が木の所まで全力で走り、息切れしながら端に座り込んだ。

 何か攻撃手段を見つけないと、まだ町に行きたいしでも怖かったと思いながら息を整える。

 ため息を吐きながら立ち上がり色々考えながら歩いて村に向かった。

 村につくと、ボンドさんがたまたま草むしり?していて

 「お帰り」

 と言ってもらえ思わず涙ぐむ。

 怖かったせいか、お帰りと言って貰えたせいかは、わからなかったが頭を撫でられた。

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