第5話

 この世界には、人種族、獣種族、悪魔族、と大きく3つに別れていて。

 中でも獣種族は獣の1部が体の何処かにあり、見た目ではわからない者達もいるらしい。

 例えば、ハッピーと呼ばれる獣種族は。


 羽が背中にある者と。

 手に翼がついてる者。

 羽は無いが足が鳥のような足の者等様々だが。

 基本、手か背中に羽があり。

 飛ぶ事が出来るので。

 ある種の崇拝者もいるのだとか。

 この村には一家族だけ獣種族がいるが、嫌う者は一人もおらず仲良く暮らしているらしい。

 色々教えてくれるおとうは、名がボンド。


 身長190センチ位。

 使う剣も大きかったが、昔は王都で騎士団長をしていたらしい。

 なぜこんな所にいるのかは、奥様の事になるが。

 サイ君が生まれた後、体が思うように動かせず寝たきりになり。

 死が近いと本人は思い、最後のワガママに3人で暮らしたいと言われたそうだ。

 今まで、ワガママ等聞いた事もなかったのにそこまでして頼んでくる。

 愛しい妻の為。

 ボンドは直ぐに、国王に引退を伝え。

 この村に来たらしいが。

 サイ君が10歳の誕生日を迎えた後、亡くなったらしい。ちなみにサイ君は12歳だった。

 見た目大きいから、もっと行っているかと思ったが違った。

 理由がしっかりとしていれば、辞める事が出来る王国に対し。

 良い国だなーと思っていたが。

 当時から、S級パーティーがいた為。

 簡単だったと、笑いながら言われた。

 S級パーティーは、5人で。

 そのうち二人は、異世界から来て。

 一人は竜殺しの剣の異名を持ち。

 もう一人は、聖女と呼ばれているらしい。

 他の二人は、盾役に獣種族の男。

 火の魔法が得意な魔法少女。

 最後は奴隷で、斥候役の女性がいるらしい。

 異世界人の保護等、援助もしているそうで。

 困ったら頼るのも、有りらしい。

 ただ、これもなにかの縁だし。

 とボンドさんが、この村に宿屋もない為。

 落ち着くまで、サイ君の部屋で一緒に寝泊まりすれば良い。

 と、言われ。

 遠慮したが、サイ君に決定と嬉しそうな顔をされたら断れなかった。

 猫から貰えたのか、ポケットに金貨5枚入っていた。

 その為。

 ボンドさんに金貨1枚渡そうとすると

 「これから必要になるから気にするな。それに異世界から来た人間は必ず王都に行くし。ここにずっと、いるわけじゃないだろ?金に困っている訳じゃないし、気にするな!」

 とカッコ良い言葉を聞き

 「ありがとうございます。自分に出来る事なら、何でもしますと」

 伝える。

 「サイと、仲良くしてくれたらそれでいい。見た目、同い年位だしな」

 と笑って話してくれた。

 異世界から来た人間は見た目と年齢が一致しない事が多いらしくただ見た目ここまで若い人は少ないらしい。

 サイ君にも、ホントに感謝していて。

 この二人が困っていたら、何が何でも助けよう。

 と、思ったが。

 まず自分が、何が出来るかわかっていなかったことに情けなく思う。

 色々試して、役に立つ事を探す事にした。

 まず、レベルについてボンドさんは人それぞれ違うらしく。

 レベルが全て、では無いらしい。

 同じレベル同士でも、差が無いのは子供時代だけとの事。

 年齢を重ねていくと。

 その過程で積んだ知識、筋力、等で、大きく変わるらしく。

 レベルは当てに、ならないらしい。

 では何が、基準になるのか?

 と言うと。

 わかりやすいもので言えば。

 冒険者ランクが一番らしく。

 男性は殆ど、冒険者組合に入っていて。

 登録するだけなら、年会費は必要ないらしい。

 その辺は、冒険者登録する時に聞こうと思う。

 モテるためにやる人間が、後をたたないらしい(笑)

 理由は簡単で、ランクが高ければ収入は多く強い。

 それにある程度の常識、信頼がないと。

 Bランク以上には、なれないらしい。

 その為Bランク以上はモテるらしい。

 ちなみにボンドさんはAランクだそうで、この村の村長もやっているんだとか。

 俺が現れた事で、イベントが発生し。

 迷惑をかけるなんて事が、無いようにと思ったが。

 どうなる事か、不安になる。

 この先、どうなるのだろうか?

 早く、自立できるようになりたいと。

 思うのだった。

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