空と水と木と火と
この日は久しぶりの編集会議を予定していた。研究室を先生から
みどりは予定の時間より早くにやってきた。
「先輩お疲れ様ですね」
「ごめんね。多分就職活動とか始まっている時期で、忙しくなっているのに」
「――いえ、だいじょうぶです。」
みどりは少し怒っているような表情を浮かべて、やはり語尾を強調気味に話した。あおはクスリと笑って彼女を
彼女は研究室へ入ると少し落ち着かなかったが、あおが大机に並んでいるところの席へと
あおは自席から見ていた
「みどりさん。この
「え、こんなにいい本にしていただけるんですか?――」
「まあ、あとはこの
「杜若さん、文芸ゼミの研究生なんですけど、先生も手を焼いているみたいですね」
みどりの反応はすこし、気をなくした。語尾が伸び気味になった。
――あおも“やはり”と思っていた。
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