　結局、一度向こうに戻り桜花に頼ることにした。

　メリド村の住人は大人の男がかなり減ってしまった為に、希望があれば王都への移住と、仕事の斡旋を手配するとのこと。

　セルジュとユーリも父親が死んでしまったので、弔いが終わってから移住したいらしい。

　そこら辺はティセニエラ達に任せるしかないな。

　援軍についてはできれば会わずに済ましたい……特にレーネとセラ、後できればエミリアとファルナもだ。

　強さは信頼してるけど、人の寝室に無断侵入しようとした前科があるからな……その時に桜花を怒らせて結構大変だった。

　あの時はただ戦うことしか考えてなかった、いや…それ以外何も考えれなかった。

　魔王軍との戦争中に助けてもらったからと、お礼を言われることも多いけど、殆んど『え、誰？全然覚えてない…』って感じになるし。

　貴族とかやたら俺や桜花を自分の子供に引き合わせようとするし、酷いものだと婚約者がいるにも関わらず、それを解消してまでっていうのもある。

『異世界』『貴族』『婚約者』『勇者』何も起きない筈はなく……いや何も起きねーよ……。

　そういえばレーネとセラも幼馴染みと………よし、絶対会わないようにしよう。

　帝国特殊部隊通称人頭獅子（マンティコア）

　奴等の所属について尋問した時にそう吐いた。

　主な任務は皇族の護衛や、大型魔獣の掃討、他の隊の手に余る犯罪者（スカーフェイス）の殲滅等。

　エリート部隊故に人数は少ないが、隊員一人一人が一騎当千の強者。……と物凄い事務的且つ面倒くさそうにエルフレアに説明された。まるで出された報告書を嫌々読んでいるかの様に。

　これが表向きな顔で、帝国内で暗部のようなことをする、様は汚れ仕事の実行部隊だそうだ。

　現在は帝国の勇者と共に第三王子の護衛の名目で、国境の近くに駐屯中…か。

　そんな……いっきとうせん（笑）な特殊部隊が何で他国の村を襲撃したのやら。

　そういえば戦争中に村を襲ってた魔王軍の奴等が『息抜き』だとか『人間狩り』だとか抜かしてたから、ソイツ等の拠点を落としたりしたな。

　まさか同じような理由じゃないだろうな？

　しかしオルファン・シュレーねぇ…ティセニエラには面識があるはずって言われたけど、全く覚えてないぞ、エルフレアはそれ聞いて大笑いしてたし。

　聖剣に認められた帝国の勇者だとか言ってたけど……この世界では冒険者ギルドでもギルド認定勇者とか色々いるからな、勇者パーティに居たエミリアも、今では『雷光の勇者』とか言われてるらしいし。

　さて、桜花を呼びに戻るか……どうか理由を言っても怒られませんように…。

　――――――――――

　短くてすいません、出来るだけ更新頻度を戻していこうかと…

　悠人は覚えていませんがオルファンさんは戦争中に悠人に絡みに行って、素手で返り討ちにされた過去があります。

　あといちゃラブは

　ヒロイン達のはると（小）争奪戦

　if話桜花と桃花も幼馴染みだったら

　の、どちらかを考えています。if話では黒髪お下げで眼鏡な新車の桃花が…

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