最近ツンツンしてた幼馴染み彼女に、別れを告げようとしたら異世界に召喚されました。 ~ 異世界救って帰ってきたから彼女を幸せにしようと思います。え?別れませんよ? ~
強いとか弱いとかの基準がよくわからない元勇者 (後半相良視点)
強いとか弱いとかの基準がよくわからない元勇者 (後半相良視点)
相良が座ってる椅子の横には、手足を縛られて倒れてる男が居た。あれが『そーちゃん』かな。
「あん?お前コイツが気になるの?コイツは自分の彼女が僕に寝取られてるのを見て、僕に襲いかかってきたからボコして縛り上げてるんだよ!…ま、直ぐにお前もこうなるんだけどね。」
気を失っているのか、男はその言葉にも反応はない。…なら確認しとくか。
「一つ聞きたいんだけど。」
「何だよ、いまさら許しを請うても遅いぞ?もうお前をボコッて茜を僕の玩具にするのは決定事項なんだからな!」
………ほぉ、そうか…。
「…そこの男の彼女ってどうやって口説いたんだ?」
「そんなこと知ってどうするんだ?お前もコイツの彼女が欲しいのか?だが残念だ「早く答えろよ」」
俺の言葉を聞いて相良が舌打ちをする。
「ハン…ココに倒れてる糞虫には中々可愛い妹がいてね、その子に何かあったらコイツは悲しむだろうな…って話しをしてあげたんだよ!そしたら向こうから股をひ「もういい。」」
ここまでの屑は
「お前さぁ…さっきから一体なんなの?人が折角女の口説き方をレクチャーしてやってるのにさぁ!」
「ただの脅迫だろうが糞野郎、お前等普段からそんなことを繰り返してたのか?」
相良がニヤニヤ笑いながら だから? と言ってきた。
「世の中には奪う人間と奪われる人間が居るんだよ、お前みたいなクソメガネは大人しく彼女が僕に奪われるのを指を咥えて見てればいいんだよ。…だけどそうだな。」
「おい座間、このクソメガネと戦ってやれ。」
そこには身長180cmぐらいの革ジャンを着た目つきの悪い男が、腕を組んで壁に寄りかかっていた。
「…報酬は弾めよ。」
「わかってるよ。オイ、クソメガネ そこにいる座間と戦って勝てたら、茜のことは諦めてやるよ、もうお前にも手をださない。」
もう俺がお前等のことを諦めないけどな。
「座間さんが相手とか…お前終わったよ。」
「あの人に勝てる人間はこの辺りにゃ一人もいねー。」
「あーあ、可哀想そうなオタク君。」
「大人しく彼女を差し出して隅っこで震えてれば、半殺しにされることも無かったのになぁ。」
俺の周りに立ってるチンピラ達が、あの座間ぁとかいう男を持ち上げる。え、そんなに強いのか? 正直ゴブリンに毛が生えた程度にしか見えないんだけど…。
「そいつそんなに強いのか? あんまりそうは見えないんだけど…。」
素直に疑問をぶつけると座間ぁ自身がが革ジャンを脱ぎながら答える。
「ふ…一目で相手の実力もわからないのか? ま、ろくに喧嘩もしたこと無さそうだしな。可哀想だから一瞬で終わらせてやるよ。」
「あー…悪いけど全然わからない、お前達だって蟻の強さの違いなんてわからないだろ?」
俺の言葉を聞いて、一瞬何を言われたかわからないって顔をした座間ぁが顔を怒りに染める。
「…上等だ…一瞬で終わらせてやろうかと思ったが止めだ。時間を掛けてじっくり痛めつけてやるよ。」
相良はニヤニヤ笑いながらこっちを見ている、その横で倒れてる『そーちゃん』がモゾモゾ動いて縄を外そうとしている。相良は気づいてなさそうなので『そーちゃん』に治癒魔法をコッソリ掛けておいた。
全部他人任せじゃ気持ちの整理もつかないだろうし。
「余所見…してんなよぉ!」
座間ぁが右ストレートを放ってきたので、その右手を掴んで潰した。今日だけで何回手足を潰せばいいんだ…。
座間ぁも相良もチンピラ共も、何が起きたかわからないって顔をしていたが座間ぁが痛みに気づいて叫ぶ。
「あああぁぁぁぁ!手、俺の手がぁぁ!」
「”時間を掛けてじっくり痛めつけてやるよ゛…で、いいのか?」
「…っの野郎!ぶっ殺してやる!」
今度は腰を低く落として、左手を伸ばしてきたのでその手を少し強めに払ったら左腕が折れた。
痛みに叫ぶ座間ぁ、相良は青い顔をして汗を流している。
「ままま、待ってくれぇ!降参だ、オレの負けだ!」
「駄目だ。まだ抵抗しろ、お前にはその元気な口と両足が残ってるだろ。」
座間ぁは痛みと絶望で酷い顔をしていた。
―――――――――――
(相良視点)
あのクソメガネが泣き叫んで許しを請うだけのはずだった。それで僕はアイツの彼女で遊ぶだけ、飽きたら何時もみたいに適当にチンピラ共にくれてやって終わり、それで新しい玩具を探すだけだったのに…それが
何だこれ何なんだよこれ! あれだけ高い金で雇った座間の奴全然じゃないか! いや、あのクソメガネが異常なのかも知れない…あの見た目であんな強いなんて聞いてないぞ?!
僕の目の前には手足が使えなくなって顎を外されて倒れてる座間と、逃げ回りながら命乞いをする
ヤバイ…ヤバイヤバイヤバイヤバイ!
廃ビルに居る連中には連絡がつかないしどうしたら?!
立ち上がり逃げようとすると、何かに足を捕まれて倒れてしまう、何なんだよ一体!
「……あ。」
思わず間抜けな声がでてしまった、目の前に居たのはさっきまで手足を縛られて、倒れていた糞虫だった。
あれだけの怪我でどうやって?……あれ、コイツ全然怪我をしてない。ど…どうなってんだよ?!確かにボコボコにしたのに!
立ち上がった糞虫に睨まれる。
「ま、待て!僕が悪かった、謝罪もするし金も払うかっが?!」
糞虫に顔を殴られた、ふざけるなよ僕の顔を! 怒りが湧いてきたが直ぐ二発、三発と殴られ怒りより、痛みで恐怖が勝った。
「がっ!もうやべっ!いだいっ!」
何度も何度も殴られ、歯が折れて真面に喋れなくなる。誰か残ってないかと
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