最近ツンツンしてた幼馴染み彼女に、別れを告げようとしたら異世界に召喚されました。 ~ 異世界救って帰ってきたから彼女を幸せにしようと思います。え?別れませんよ? ~
ざまぁ はしないと言ったな あれは嘘だ(後半相良視点)
ざまぁ はしないと言ったな あれは嘘だ(後半相良視点)
「信じらんない、アンタそれ本気で言ってんの?! アタシのことコイツ等に売った癖に!」
更科が獅童に詰め寄る。
「アンタのこと信じてたのに、なのに…あんな写真で脅して……何でこんな奴に…。」
徐々に勢いを失くし床の上に座り込む更科、その姿は数十秒前まで俺の上着の匂いを嗅いでいた人物とは思えない。
獅童は俯いていてどんな表情をしているかわからない、例えどんなに反省しても罰は与えるけど。
しかし…写真って何のことだろう、聞いた方がいいのだろうか? …正直ちょっと面倒臭い。
ほら、あんまり他人のデリケートな問題に首を突っ込んでもいいことないし…。
大体…最後まで助ける気もないのに、中途半端な善意で手を差し伸べたら相手を余計苦しめるだけだからな。
これでも一度は
だからこの事には触れないように…
「…アタシと
…………。
………………してたのに向こうから語り始めた。
更科の話しを聞き終えた、色々と思うことはあるが取り敢えず。
「お前、本当に屑だな。」
獅童は更科の話しの途中に言い訳をしようとして、その度に睨まれて黙らされていた。
「しかもそれだけのことをしといて、よく更科に助けを求めれたな…。」
幼馴染みを裏切り捨てて、挙げ句に脅迫して売り飛ばす…更科自体はどうでもいいが、この
しかもあんな不愉快極まりない連中を使ってまで。
「獅童、お前 相良 斗真 の連絡先を知っているな?」
獅童はその言葉に肩をビクリと震わせた。
「今すぐ連絡して居場所を聞き出せ。」
「か…勘弁してくれ!斗真さんにこんなことがバレたら何されるか…。」
余程あの相良が怖いのか傷だらけの顔を青くして震えている。イケメンが台無しだ、しかし…相良本人は全く強くなさそうだったから、凄い権力でも持ってるのだろうか?…学生が?
「そうか、ならもういい。」
俺の言葉に希望を得たような表情になる獅童。お前に希望なんて無いぞ。
「お前にはもう用はないからな、さようならだ。」
先程から一転して顔を絶望と恐怖に染める。
「ひっ?!じょ…冗談だよな?な? た、た、助けてくれ、なんでもするから!」
さっきから要求が多いなコイツ。
「…わかった、なら今すぐ相良に連絡しろ、そうすれば俺はお前に危害を加えない。」
「……ほ…本当だな?」
「勿論だ。」
俺はな。
獅童は近くのテーブルの上にあったスマホを取り電話をし始めた、相手は相良だろう。
────────
(相良視点)
僕は小さな頃から勉強もスポーツもできたし、大概のことは大して努力しなくても他人より上手く出来た。
父は会社を経営しててお金だってある、天は二物を与えない なんて嘘だと思っている。僕みたいに二つどころか四つも五つも与えられた選ばれた人間もいるのだから。ま、二つどころか一つすら無い人間だっている、例えばいま目の前にいる糞虫みたいにな!
僕の目の前には手足を縛られ、ボコボコ
れて倒れてる男がいる。
コイツは自分の彼女が僕に抱かれてるのを見て、激昂して殴りかかってきたので僕の部下にボコらせてここに転がしている。
全く…彼女が寝取られた位で一体なんなんだよ…僕がちょっと強引に迫ったらすぐ股を開くコイツの彼女に問題があるだろ。
しかもコイツの彼女はコイツがボコられてる時「止めて!そーちゃんに手を出さないで!」ってさ、まるで被害者のような言い方をするなよな…。
ま、もういいや。コイツの彼女にも飽きたし明日あたりあの廃ビルの連中にくれてやるか。
奪われるだけの人間って憐れだよな。
次はあの僕に恥をかかせたクソメガネから茜を奪いとって目の前で抱いてやる、ついでに桜花もだ!…ん?
スマホに着信があり、ディスプレイには
『…なんだよ、亮太達は見つかったのか?』
『と…斗真さん…それはまだ…。』
『じゃあなんなんだよ、お前と違って僕は忙しいんだ。』
『そ、その……え?居場所を?いや、それは…。』
コイツ誰かと一緒にいるのか? 廃ビルの連中か?
『…わ、わかったから!…斗真さん今何処にいます?』
『居場所?何でそんなこと聞くんだ?』
今はあの廃ビルから車で15分程のヤリ部屋代わりにしてる、ウチの会社所有の倉庫にいる。
父は仕事人間で融通がきかないから、僕がこうして遊び回ってるのを快く思ってないからな…ヘタにこの倉庫のことがバレたら何言われるやら。
『ふん、お前に言う必要は『〇〇町3―14の倉庫の中だ!』』
コイツ!さっきから動かないから気を失ってるのかと思ったら…!糞虫の分際で!
倒れてる糞虫を何度も何度も蹴る。
しかし別に
電話の向こうの
『今すぐ行く、逃げるなよ。』
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