「私の体ってエロいですか?」クラスの地味めな女の子からHなコスプレ自撮りを見せられ感想を求められたんだが

水ManJu

突然のエロ自撮り


「どうですか? 私の裸の写真」

クラスの名前もあまり知らない女の子がそう言う。現在時刻は午前8時。場所は駅のホーム。シチュエーションは登校時。そして俺たちは駅のベンチに座っていた。そんな爽やかな朝。俺は女の子からスマホを借り、エロ画像を見ていた。


そのエロ画像はいわゆるコスプレものだった。ほぼヌードに近いセミヌード……かなり際どい。もうこれほとんどヌードだろう。全くしらないキャラのコスプレもある。


しかし、エロい。メチャクチャエロい。ごめん。はっきり言う。俺は爽やかな朝8時。メチャクチャ勃起していた。ギンギンだった。カウパーが抑えきれなかった。だって……俺の目の前にはそのエロ画像の女の子が制服を着て恥ずかしそうにこっちを見てるんだから。


「あのっ! 興奮しましたか? 私の体で!」女の子は言う。近くにいたサラリーマンが、ビックリしたようにこっちを見て、すぐさま目をそらす。


興奮どころじゃない。もう一度言うが俺はギンギンだった。当社比1.5倍盛りだった。しかし、なんだこのシチュエーション。目の前にはメガネをかけたショートカットの真面目そうな女子。その女の子がスマホの画面ではエロさフルスロットルしている。


「メチャクチャ勃起しました……」

俺は恥ずかしながら言う。

「良かった。喜んでくれて……」

女の子はメガネを外して涙を拭く。


爽やかな朝8時。エロい妄想は絶対にご法度な午前8時。俺は人生で1位2位を争うレベルのエロい体験をしていた。


しかし、俺がなぜこんな体験をしているのか。それは過去にさかのぼる必要がある。



一週間前


俺はいつものように学校に行き授業を受けていた。その前に俺の自己紹介をしておく。俺の名前は一ノ瀬純……イチノセジュンだ。高校2年生。部活は新聞部に入ってる。彼女はいない……趣味はインドア系かな。まぁ陰キャの部類だろ。


ある日俺にとんでもない災難が起こった。俺のスマホの中身がみんなに見られてしまったのだ。


思い出したくもないが、あえて思い出そう。事件はこうだ。


「あれ……おかしいなぁ」

歴史の授業中先生が困っていた。

「え? これどうやって繋げるんだ」

先生は言う。パソコンとプロジェクターの接続がうまくいかないみたいだ。


「しょうがない。スマホにブルートゥースで接続してみるか……」

先生はブツブツ言って先生は自分のスマホを取り出した。

「あれ? 接続出来ません、か……どうしたら良いんだ」

先生は困り果てる。


先生はかれこれ20分くらい格闘している。もうプロジェクターは諦めてもいいんじゃないか? 生徒たちからクスクス声が聞こえる。本当ドジな先生だ。


「うわぁ! 駄目だ! 誰か知ってる奴いるか?」

先生は俺たち生徒に聞く。生徒は誰も答えなかった。まぁそりゃそうだろうな。ここでプロジェクターに繋げられても詰まらない授業が再開されるだけ。


そもそもこれは先生が悪い。と俺は思う。大事な授業の時間なのに俺たちは先生がプロジェクターと格闘する姿を見せつけられているわけだ。


言うならば俺たちは被害者だ。これが有料のセミナーとかだったらどうだろう。受講生から散々クレームが出てるハズだ。しかし、ここの学校の教師は本当に生徒を舐めていると思う。でもここで

「先生! ちゃんとして下さい! 授業始まってますよ!」

と正論をぶちかましたら内申点で仕返しされるだろう。


だからこんな宙ぶらりんな、なにも出来ない状況が生まれるんだろうな。


だが……


「先生俺が手伝います」

俺はそう言って立ち上がる。えっ? っといった表情を見せるクラスメート。友人のシシオが

「バカッ! ほっとけ! 先生にやらしとけよ!」

と俺に向かって強めの小声で言う。


「誰かがやんなきゃ駄目だろ」

俺も小声でシシオに反論する。俺は教卓まで歩く。ま、内申点も欲しいしね。


「先生。なにが困ってるんですか?」

俺は聞いた。

「あぁBluetoothの接続が出来ませんって表示されてな。先生、機械オンチでよく分からないんだ」と先生が言う。

「これプロジェクターの設定を変更する必要がありますよ。先生。別のスマホは持ってないですか?」俺は聞いた。


「いや、これだけなんだ」

教師が古びた何年前の機種か良く分からないスマホを見せた。


「僕のスマホで繋げますね。いいですね」

俺は自分のスマホを取り出して先生に見せる。先生は頷いた。


俺は自分のスマホを使ってBluetoothの設定を行う。

「これ……こうして……ほら画面が出た」

スクリーンに俺のスマホの画像が出る。

「あっ! 出た!」教師はそう言って驚いてみせた。


「このスマホの画面をスクリーンに出したいんだ」

と教師が俺にスマホを渡す。俺はそのとき気づかなかったが自分のスマホのブラウザのアプリを開いたみたいだった。

「えーはいはい……これですね。ちょっと触りますよ」

と言いながら俺は教師のスマホを触る。すると生徒たちからクスクスと笑い声が聞こえてくる。


「?」俺はなんだか妙に思ったがあまり気にすることなく作業を続ける。

「えーーと設定の……」

と俺がつぶやくと

生徒たちがお互いに顔を見合わせスクリーンを見て笑っている。

「あれ……エロサイトじゃね?」

「あの履歴ヤバすぎでしょ……」

ん? なんだ。……あっ! っと俺はガバっとスクリーンを見る。するとそこには俺がよく見るエロ動画のホームページがデカデカと出ていた。しかも検索履歴つきで。


「うわあああああ!!!」

と俺は叫ぶ。するとクラスに弾けるように爆笑が起こった。

やだーーー

もう最低! とクラスの女子が言う。


「うわあああ!!!」

ヤバい! ヤバい! 俺は必死でスマホの接続を解除しようとする。だが、俺は別のエロページを開いてしまう。するとギャハハハハとクラス中から笑いが起こってしまう。俺はふと先生を見ると先生もスクリーンの画像を見てニヤニヤしながら笑っていた。クソッ! お前のせいじゃないか!


「あぁ!」俺は無理やりスマホの電源を切ることによってスクリーンからエロ画像を消した。赤面する俺。俺はスマホを胸に抱いたまま、真っ赤になって席に戻ろうとする。

「あぁ一ノ瀬くん。あの……ほどほどに」

と教師が俺の背中に向かって言うとまたクラスは爆笑した。


そこからはもう……察してくれ。最悪だった。この噂は一瞬で全校生徒に広まった。みんなに分かるか? 俺の気持ち。全校生徒が俺の性癖を知ってるんだぜ。マジで最悪だ。


男子からはからかいの対象になり、女子からはまるで性獣を見るような目で見られた。


「おい、お前またエロ画像見てるの?」

廊下で歩くと全然知らない奴からからかわれることがしょっちゅうだった。

「はぁ? テメェ誰だよ! なんにも知らねぇゴミが口聞いてんじゃねぇよ!」

俺はそいつに怒鳴る。そいつはまさか言い返されると思ってなかったのかビクッっとしたあと、誤魔化すようにニヤニヤ笑っていた。


俺はかなり限界だった。あの事件以来俺は暗黒の高校生活を覚悟した。一度ターゲットになってしまったら蟻地獄のように抜け出せない。異常だと思ったがどうやらこの高校は……いや人間の集団とはそういうものかも知れないが……集団というものは常に餌食を探している。


こいつは殴ってもいい。からかってもいいって相手を探しているんだ。相手は誰でもいい。だってみんななんだかんだ言ってエロサイトを見てるだろ? それなのに俺をだけ責めるなんて異常だよ。俺は思った。


俺の高校生活はこのまま性獣扱いされて終わるんだ。そう思っていた……



「あの……一ノ瀬くんに私の体見てほしくて……どうですか?」

そのスマホの中身公開事件の5日後。俺はなぜかクラスメートの地味めな女の子からエロい自撮りの画像を見せられていた。終わったハズの俺の高校生活は謎の急展開を迎えていたというわけだ。


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ちょっとこの作品エタりそうです。

新作書いてみたのでよろしかったらそれもご一読お願いします


イジメられていた俺はクラスの女子から罰ゲームで告白される。かと思いきやガチの好きの告白だった!ついでに俺をイジメてた奴はネットで晒され社会的に死ぬことに


https://kakuyomu.jp/works/16816700427369019197/episodes/16816700427369044753

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