第11話 「力を失った魔女」

ラックとアオイは

「チェーン王国」崩壊を危機一髪脱出したが

青い指輪を発動する前に 

魔女オズ・ディスが何と壁画が抜け出し 


後を追って 彷徨いの世界に舞い降りてしまった


魔女オズ・ディスの姿を見て

アオイ達は 酷く驚いたが

どうも様子がおかしかった・・


魔女は顔面蒼白になり

息絶え絶えで 弱り切っていた

最初何故?魔女がいるのか?

どこから現れたのか?

ラックは、理解できないでいたが

アオイは、魔女の動向を把握し

全ては、サイカ叔父の策略である事が察していた

(アオイの魔術師としての能力が

ついに開花し始めていたのである)


「助けてくれ・・・死にそうだ。。」


「あなたは誰!?」


「私の名は 

魔女オズ・ディス

お前達を追って「チェーン王国」から脱したが

この世界は何だ?


何て恐ろしい世界なんだ・・」


ラックとアオイは

何故魔女が苦しんでいるのか?

理解できないで・・いたが


どうやら「彷徨いの世界」において

特定の魔力は発動できず

これまで生きてきた人生

心を支配してきた良心が 

多大に影響するようであった


それ故 悪の化身である

魔女オズ・ディスにとって

彷徨いの世界は 吐き気を催すほど苦しく

死んだ方がましだ!と感じる世界であった


「こんな事なら・・・

チェーン王国」と共に

滅びていれば良かったのだ・・」

魔女オズ・ディスは深く後悔していた


「チェーン王国」は神が見捨てた世界

それ故 神など存在しなかったのだ・・」


ここは神が支配する世界なのか?

お前達は もしやアダムの子孫か?


「アダムの子孫ってどういう事?」



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