最終回・先生・3時の
「んで。四天王とやらはみんなどこにいったんだ?ここには雑魚ばかりだった。あんたが侍なんだろ?ほかのやつらはどこなんだよ」
「ああん?俺が知ってるわけないだろう」
「あー。しかしやってくれたねぇ。大事な日の前だっていうのに。どうしてくれるんだか。ドラゴンにどやされるのは俺なんだぜ」
「そのドラゴンっていうのがここを仕切ってんのか?だったらそいつを出しやがれよ。それでおしまいだ」
「はぁ。おまえら俺たちになんの恨みがあるっていうんだよ。確かにここを世界に解き放てば世界がどうなるかなんてわからないけど。ここまでするかね。おまえらに実害があるわけじゃないだろう」
そうなのだけれど
でも……。
眼の前に広がるそれを見て自信満々に正しいことをしているとは言えない。
「まあ、いいか。3時のおやつの時間だからドラゴンはそろそろ戻ってくるんじゃないか。仕切ってるわけじゃないけど最古で最強なのは間違いない。仕切ってるやつはいないよ。四天王それぞれがそれぞれなことをしている。全員死んだら流石に機能しなくなるけど、ひとりでも残ってる限り先に進むよ」
侍の言葉に嘘はないようにみえた。
「まあ、俺たちも勝手な理由のためにここにいるんでね。あんたらが何をしようとしているかなんて正直、興味はないんだ。でも目的のためにはあんたたちのしていることを止めさせてもらうよ。つまりはあんたからだな」
「おっと。そんな最終回直前みたいなノリは嫌いじゃないけれど、ドラゴンのやつを見てからその言葉を吐いたほうがいいぜ。やつは先生みたいな存在だからな」
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