こども・エンドレス・スッキリ

「ああ。次から次へとなんだっていうんだよ。ここにいたらエンドレスにだれかが湧いて出てくるのかよ」


 永遠とわさんが呆れた様子で殺意もなくなってしまったみたいに腕を下ろす。


「あー。大家さん。もうすぐこの街ごと解放してやるからまってくれっていったじゃないか。だいたいドラゴンのやろうが暮らせるところなんて少ないんだ。最初からそういう約束だったろう」


 新たに現れた人に侍が文句を言っている。


「それに組長やらなんやら含めやられちまったみたいでよ……ん?そしたらもう出ていってもいいのか。このあたりの後始末は任せていいのかい大家さん」


 侍もさっきまでの殺意が消えてしまっている。やる気を削がれたとでも言うのか。大家さんはそんなふたりの様子を気にした様子もなく、散らかり過ぎている部屋を見てため息を付いている。


「こどもじゃないんだし。そんなことあるわけないだろ。ちゃんと元通り原状復帰してから返してもらうよ」

「はぁ。そのあたりは全部組長に任せてたんだがなぁ。美少年よ。組長もやっちまったんだろ?」

「やってないよ。最初からいなかったもの。やってればスッキリしたんだけれどな。おかげで不完全燃焼だ」

「おっ。まだやるっていうなら俺も一緒だしな付き合うぜ」

「やめろって。これ以上ここをあらすんじゃないよ。組長が生きてるならあいつに後始末をやらせてくれよ。他の連中じゃ話が通じないからな」


 じゃな。と言って大家さんは去っていた。この状況に慌てないのが大物なのかこの連中と付き合っているとそうなってしまうのかわからなかった。

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