すっぽんぽん・ヒロイン・係長
「あー。ねぇ。私の目がおかしくなったのかな?」
薄暗いからはっきりとは見えない。
「あー。多分。おかしくなってはないよ。私にもそう見える」
「まあ。よくいる変出仕者だな。気にせず目を合わさず通り抜ければ大丈夫だろう」
「喜美子さんもっとヒロイン争いに参戦したほうがいいよ?こんなの悲鳴あげておいたほうが良いって絶対」
「そうよ。わざわざ隣通りすぎる必要ないでしょ。なんでそんなことしてあげる必要があるわけ。そこの道をそれましょうって」
夏希とは気が合う気がする。短い時間だけれどそれは分かる。
「そっちに道があるのか。じゃあそっちでいいな。ふむ。あのすっぽんぽんを相手にする必要はないのはわかるが無視すればいいだけではないのか」
喜美子さんはどこか納得していないような感じだけれど、無理にでも連れて行く。こちらをちらりと見ているすっぽんぽんの変質者を警戒しながら道を曲がる。
「あのー。係長。こんなところでなにしてるんですか?」
変質者に声を書ける人がいるのを遠目に見ながら、関わりたくないと思うだけだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます