みんなの・記者会見・組長
「おいおい。お相撲さんってそんなものなのかよ。そりゃお仲間のみんなを呼びたくなるものも仕方ないな」
「くっ。なんでそんな身体で受け止められるでごわすか……」
「なんでってこんな物語のあふれる街で純粋に筋肉や質量だけで勝てるなんて……そんな夢みたいな話はないだろう?」
うめき声を上げ、お相撲さんは苦しむまもなく意識を失ったように見えた。
「ああ?なんだ。こんなものなのか。ほんとに仲間が来る前に終わっちまったじゃねぇか。とんだ肩透かしだぜ」
パンパンとスカートのホコリを払う少女の姿をした永遠さんがやってのけたことを理解はできたが納得はできないでいた。そしてその力が
「おっ。団体さんが来たみたいだぞ。氷姫。こっちきとけ」
その言葉に慌てて永遠さんの後ろに隠れる。
「ここですぜ組長。ってあの相撲やろうやられてますぜ。あの小娘たちがやったんですかね」
ぞろぞろと10人ほどが噴水公園を囲むようにずらりと並ぶ。まるで囲み取材の記者会見をするみたいに詰め寄ってくるおじさんたちに永遠さんの服の裾を掴んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます