ランキング・無双・わんぱく

「おー。やろうっていうのかよ。おっちゃん。このへんに広場みたいなのあるかい?」


 そんな様子を見ても永遠とわさんの態度は変わらないどころか挑発するように、食堂の店主に質問までしている。


「あ、ああ。ちょっと先に行ったところに噴水公園があるよ」

「ああ。なんだ。あそこのそばなのか。じゃあ、そこでいいや。おっし行こうぜ。ここを壊したくないしな。じゃ、シロクマさんとパンダさんはお疲れ様。これからもなかよくな」


 ちらっと見たパンダさんの奥さんはちょっとだけ照れていて、酔いつぶれたパンダさんに近づいって行っていた。


「わんぱくなお相撲さんはちょっとだけ我慢してくれよな」


 素直についてくるその様子はずっと殺気立っていて、いつ襲いかかってきてもおかしくなかったのだけれど、おかしな様子を見せることないのが不気味だ。あたりも目も気にしているようすはなく、何事もなく噴水公園に着いた。下への道は閉ざされていて、降りることはできなさそうだ。


「無双を貫き通した。力見せてやるでごわす」


 ずっと我慢していたのかお相撲さんは着くなり戦闘態勢に入る。対して永遠さんは相変わらず余裕の笑みだ。


「どれだけ力が自慢か知らないけどよ。48人のランキングの中で一番下っ端なんだろう?いくら怖い顔しても怖くないぜ」


 それに加えて挑発までしている。度胸があるのか実力がそれ以上なのかわからないけれど。自信満々だ。

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