受付嬢・お子様ランチ・晩ごはん
受付嬢のような人からスタンプを手のひらに押されたと思ったらすぐにその場から立ち去るように促された。さりながら手の押された部分をしげしげと眺めるけれど何も着いていないことに首をかしげる。
「特殊なスタンプでごわすから、なにも見えないでごわすよ」
迎えに来てくれたお相撲さんが一緒に覗き込んでくる。その大きな体に思わず一歩下がってしまう。
「おっと。ごめんでごわす。驚かせてしまってでごわすな」
「なにやってんだよ。ほら。さっさと情報集めにいこうぜ」
「晩ごはんはお子様ランチでいいでごわすか?」
晩ごはんなのにランチとはいったい。と思ってしまうが言わんとしようとしていることはわかる。巧樹くんのために用意しようとしてくれるなんてお相撲さんは優しいのだなと思っていたときだ。
「
永遠さんのトンチンカンなツッコミに返す言葉もなく、お相撲さんを見上げる。お相撲さんも肩をすくめるだけで永遠さんをどうにかしようとはしてくれそうもない。
「巧樹くんもお子様ランチ食べたいよね?」
無理やり巧樹くんを巻き込んで申し訳ないと思いながらも巧樹くんがこくりとうなずいてくれ心底ホッとした。
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