授業参観・女の武器・心理学
まるで授業参観だなと思うのは数人が並んでいてる後ろでお相撲さんがなぜか見守ってくれているからだ。
きれいに整列しているのは順番待ちをしているからだ。
この場所に居続けるには登録が必要らしい。逐一この街にきた存在をチェックし続けていて見知らぬ物語が来訪するたびに滞在するための登録をしなくてはならないらしい。これは語り部もおんなじらしいのと、誰もが受け入れられてくれるらしく、いかなる存在でもこの登録さえしてしまえばい続けていいらしい。なんともアバウトな方法だとも思ったのだけれど、ここの住人は長い間居続けることができないというのがその理由だった。
増え続けることがないと言うか、減ることもない。一定の数を保ち続けている。そんな不思議な循環が起きていると聞いたときの永遠さんの曇った表情が氷姫の脳裏に焼き付いて離れてくれない。心理学でも勉強していればその時のことが少しでも理解できたのかと思うと少し残念ではある。
『氷姫じゃ女の武器は使えないしなぁ』
そう、その後に呟いた言葉も気になる。女の武器とはいったいなんなのか。これももっと勉強していればわかったのかと思うとやっぱり後悔しかない。
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