第2話 実験
私は微かに意識を戻すと溝打ちの痛みがじんわりと残っている。
「お、お目覚めか」
『…』
「相変わらず睨むねぇ笑でも何時までその態度で居られるかな?」
ざっと状況を確認すると、ベッドの上に裸の状態で仰向けで、手足を拘束され、腰や首にも鎖で縛られている為、身動きは不可能だと言うこと。
部屋の中は静かで、薄暗いが大きめの部屋だと言うことは認識できる。私一人に対してこのサイズの部屋の大きさは疑問を持った。また、部屋のひと壁、ガラス張りになっているのが何となくわかった。もちろんベッドは他には無く、私1人がベッドで拘束されている状態。
さて、どうしたものかと考えていると、
「あんたは何もしなくていいんだよ笑ボスが来るまで1人で待ってな」
そう言い、男は出ていった。
男が出ていった後、一応暴れてみたが…もちろん無理だった。何されるか分からないが正直、この状況を楽しんでいる自分がいる事に驚いている。
間もなくしてガラス張りの部屋に電気が着き、数名の男女が私の方を見ていた。
[まさかこんな奴が適正とはな]
『…?』
適正?何の話だ…先程の楽しさから不安に変わった
[さて、始めよう。]
ボスらしき人がそう発すると、部屋の四隅から電気が私を照らした。そして防護服を着た数人の人間が近づいてきた。
不味いと思い少しでもと思い暴れたが縛られてる部位が痛いだけだった。
そしてあっという間に私は防護服の人間に囲まれた。防護服の奴らの後ろには手押し台も置かれその上には注射器が何本も置かれていた。
『やめろ?』
「…」
私の言葉が通じるとは思わなかったが、案の定無視された。そして、先ずは四肢に注射を4本打たれた。
『ぃいったぁぁ』
流石に4本同時に液体が入ってくるのは耐えれるわけがなかった。
私が騒いでいる間にも防護服の奴は次の注射器に持ち替えていた。そして次々私に打ち込んでいった。
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙』
私の叫びももがきも意味をなさずに、侵されていったら。太腿、二の腕、両脇腹、両下腹部、臀部…
もう意味がわからなかった。だが、
打たれるほど寒気が止まらないのに体は暑さも感じている。
『ア゙ア゙…ア゙ア゙ア゙…』
もう声も出なかった。
[とりあえずいいだろう。2、3日様子を見る]
「はい」
そういい防護服の奴は手押し台を持ち帰りながら、私を部屋に置きざりにし、出ていった。
私は自分の体の異常な寒気と発汗、暑さ、震えにどうしたらいいのかわからず一夜を過ごした。
次の日の朝、体が異常に痒かった。そして吐き気も止まらなかった。いや、何度か吐いた。仰向けな為、誤嚥しないように吐くのが必死だった。もう隠す気もないが排泄も普通にしていた。排尿の垂れる音が鳴り響く。
そうこうしていると、2人組の防護服が近づいてきた。近づいてきたと同時に私の肛門に何かを刺した
『ッゥ』
[安心しろ、最後の排便をさせてやるんだ。喜んで欲しいものだ]
『どういう…ゔゔ』
液体が大量に入ってきた。普通の量の10倍はあるんじゃないかと思う程に…そして便意に襲われた。
[プレゼントだ]
そういいボスらしき奴は肛門の大きさギリギリの太さの詰め物を私の体に詰め込んだ。
『や、やめろ!い、今すぐ出させろ!』
[へぇ…君でもそんな声出せるんだ。]
便意は最大なのに出口に蓋がされているため出せない。だが、今の私はそれだけじゃない。また注射器地獄に襲われていた。
『や、やめて…』
[行くぞ]
そういい、防護服の奴は出ていった。
私はとてつもない便意と、痒み、頭痛、全身の痛みに襲われもがき苦しんでいた。
そして3日目、体に変化が出てきた。まず、両脇腹と両下腹部にから何かが出かけていた。とてつもない激痛を添えて。体毛も急に増えている。便意は相変わらず止まらず、苦しんでいる。更に思考も働かない…いや、1つ破壊衝動のみ。
私が苦しんでる間にも防護服の、奴らはまた私に注射器で謎の液体を打っていた。
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!コロス!コロス!!!』
ガラス張りの部屋の電気が着いた。
[肛門の蓋を取りなさい]
そういうと1人の防護服が肛門から、太い蓋を取り外した。その瞬間多量の排便が床を汚した。
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……』
もう言葉にならなかった。腸内のものが全て排出されている気分だった。
[人間最後の排便だ、喜べ。最後だ。点滴しろ]
もう耳に入る言葉に返事をすることすら出来なかった。
そして見た事もない色の点滴薬が、ぶら下がっていた。それを私の両手の手背に刺された。
『コロス…コワス…』
その言葉と同時に何かガスを顔に、浴びせられ意識は途切れた。
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