第64話 書けない時は......

 どーしても書けない時がある。

 今が、そうだ。


 書くネタが浮かばなかったり、浮かんでいるネタが上手く纏まらなくて書き始められなかったり。本当に時間がなかったり。単純に書く気分にならない時だってある。


 大抵、どれか1つじゃなくて、どれも本当の理由なんだけど。

 そんなんじゃあ、プロの作家にはなれないよと思うが、なにせ自分はプロの作家ではない。無理に捻り出した内容や、日々のノルマのために更新するのは、読んでいただいている方に申し訳ない。

 多分、ノルマで書き続けられる人は、才能があるんだと思う。赤川次郎さんや東野圭吾さんは、数多くの作品が出版され、中には『仕事だからなぁ』と書いた作品もあるんだと思う。でも、才能があるから読み物として成り立っている。もし全部の作品に全力投球してるとしたら、化け物だ。(もし身を削って全作品全力投球してたら、すみません)


 じゃあ、凡人の僕はどうするか。




 答えは、



 ここはではなく、あえてということにする。と思うと、凹む。という選択をしているという言い訳を作る。


 そのために、のではなく理由というのは、次の作品のネタ作り、情報収集をする。


 その1:色んなジャンルの映画、ドラマを見る


 その2:ちょっと専門的な本を集中して読んでみる


 その3:作家になったことを想像して、寝る


 ちょうど今のところ有給消化中なので、今まで見れずに溜まっていた連ドラを、家事をしながら見ている。それに溜まりに溜まった新選組の本を読み漁っている。小説や雑誌『歴史道』の新選組特集を読んでたりする。マンガも1巻から読み直してみたりしている。

 その間に夕食の献立を考えたり、キリのいいところでスーパーに買い出しに行ったりしている。

 ついでに生活用品が足りているかチェックしていると、ティッシュペーパーがあと1箱だったりする。今日はどの薬局が安いかスマホで調べたりする。

 薬屋に行くと、新しい柔軟剤が特価で出てたりする。試しに買ってみて、翌朝使ってみたりする。丸洗いできないカーペットの洗い方をネットで調べたりしてみる。天気予報を調べて、天気の良い日の午前中にカーペット洗いを試してみる。


 ......完全なる専業主夫ではないか。


 でも、わりとこういうことは好きだったりするので、僕の作品の主人公が所帯染みてたりするのは、そのせいだと思う。こんな普通の生活をしている時に、ポッと書きたいことが浮かんできたりする。


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