第62話 有給消化中

 職を失って(というか転勤断ったので)、転職サイト使って色んな職種に応募してみました。

 食品工場や医療器具の工場、人材コーディネーター、不動産営業、倉庫管理。


 やっぱりどれもしっくりこなくて、ちょっとやりたかったのは医療器具の工場。工場の近くに寮があって、安い家賃で入寮できる。静岡県富士宮市にあるので、夜勤の週は電車で通うのは無理。でも、寮がワンルームで綺麗で家具家電全部揃ってる。服と日用品くらいですぐに暮らせちゃう。

 面接では、適性検査とちょっとした動作テスト。2ミリくらいのものすごい小さいビーズの穴にピンセットで針に通すという作業。老眼が始まっているのか視力低下が進んでいるのか穴が見えない。2〜3個、ピーンってどこかへ飛んでいってしまって、こりゃあダメだなと思ったら「器用ですね。みなさん、2〜30個くらい落としてしまいますよ」なんて言ってもらえた。まあ、みんなに言うんだろうけど。あとは細い針金みたいなのを数えてたり。カテーテルとか体の中に入れる器具を作るそうなので、作業自体がみんな細かい。でも、面白かった。結構細かい作業も好きなんだなぁ、という発見。


 でもでもでも、40も半ば過ぎて夜勤デビューはキツいんじゃないかという家族の反対もあって断念。ホントは一人暮らしをしてみたかっただけかも。そうしたら「誰だ!俺のアルフォート食ったのは!」と娘とケンカにならなくてすんだのに。そんな理由か、と妻は呆れていましたが。


 と、まあそんな感じで色々な職種を当たってみましたが、やっぱりアパレルに落ち着くという、多分今後他の職種にチャレンジするのは最後の機会だったのかもしれない。

 でも、次に受けたところの採用担当者の方がものすごく良い人で、最初は年収が下がってしまうことに即答出来ずにいると、「ゆっくり考えてください」と。「たとえ辞退しても、何かの縁なのでこれからも連絡取り合いましょう」と。それからもチョコチョコと電話が来て、特に入社を催促するでもなく、ちょっとした雑談をしてという電話があり、なんとなく働きやすいかな、と思ったわけです。

 それも採用担当者さんが上手だったのかもしれません。


 というわけで、僕が入社を希望すると「じゃあ、社長面談をさせてもらっていいですか」というわけで、今本社のある名古屋に来ております。


 言い訳ですが、そんなバタバタした中で執筆活動が滞っております。


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