第43話 滝藤賢一さん
僕はキャラ設定する時に、頭の中で俳優さんを当て込んでしまう。それは映像化を狙ってるというよりは(なってくれれば嬉しいが)、その方が頭の中でイメージしやすいからだ。
特にセリフ部分は、キャラが頭の中で映像化されてた方が、書いていて勝手に喋ってくれるようになる。
中には先に俳優さんを選んでからキャラ設定することも多い。これがポスターでキャラが並んだ時、「あ、女性が少ない」「若い人がいない」「ここに渋い俳優さんがいたらバランスが良い」など、じゃあそのキャラを作りましょう、となるのです。
小学生の頃は漫画家になりたいと漠然と思っていました。表紙を描くのが好きで、表紙とタイトルしかなくて内容を描けない、というのがたくさんありました。キャラだけ設定して、内容を全く考えてなかったんですね。
小説を書き始めた頃も、キャラ設定するために「表紙」みたいな感じで絵を描いていたんですが、どうも偏りが出てしまう。女性の顔は描けないし、全員顔が似てしまって思ったイメージを描けない。
だから、そこへ好きな俳優さんを当て込むという1番わかりやすい方法でキャラ設定してます。そういう書き手さんは多いんじゃないかな、と思います。
意外な人が実は超悪人となると、いい人そうな俳優さんを選ぶわけです。逆に悪い人だと思ってたけど実は味方だった、という場合はコテコテの悪役の俳優さんから選んでみるわけです。この俳優さんのいい人役を見たいな、という希望もあります。
そして僕の第1作『アットホームアサシン』の主人公「浅野真一」、『白日の元に晒す』の主人公「常田」、そして今更新中の『鎮めよ!』の主人公の1人「劉弦」のモデルが、全部滝藤賢一さんなんです。『ダブルプレイ』という作品には、犯罪者とその犯罪者の顔に整形して潜入捜査をする刑事、そしてたまたまその犯罪者と同じ顔で巻き込まれる人の3人が主役です。その1人3役をこなせるのも、滝藤賢一さんしかいない。
構想中の作品で、リストラされて無職の主人公が、何の特徴もない普通の人で、その普通の人を「日本の基準である普通の人」としてプロデュースする、という話。そのプロデュースする指導員は、やっぱり滝藤賢一さん。
告白しますと、僕の作品は滝藤賢一さん頼りなんです。
そしてファッションは『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』を愛読させていただいてます。
ってただのファンじゃねえか。
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