第42話 仕事
何のために仕事をするか。
生活のためではあるんだけど、お金があったら仕事なんかしなくていいのか。コロナ流行の始めの頃、店が1ヶ月休みになった。しんどかった。そんなに出掛けるタイプではないので、家にずっといるのは平気なんだけど、わけもわからず1ヶ月を過ごしてしまった。最初は読まずに溜まってしまった本を読みましたが、段々何もしなくなる。
妻は仕事が休みにならず、子供たちは学校が休みになってたので、家事をしなけりゃならない。家事は嫌いではないので平気だと思っていた。ただただ朝昼晩の飯を作り、掃除と洗濯。専業主婦の人はすごい。1週間くらいで嫌になった。
通常の休みの日の家事は、好きとまでは言わないが嫌いではない。家族が何を食いたいかな、と考えて作ったことのないものを挑戦したりもする。冷蔵庫の余り物を処分して作った料理は妻に喜ばれる。定番の和風ハンバーグやキッシュは、子供たちに喜ばれる。それが週2〜3回だから喜ばれる。自分の体も動く。
それが毎日休みだと当たり前になってくる。そうすると、こっちも体が動かなくなってくる。仕事の方が楽だなぁ、と思ってくる。
だけど仕事をすると、やっぱり仕事はダルい。仕事が好きかというと、仕事は好きじゃない。休みが好きだ。できれば休みの日に仕事の電話がないのがいい。
じゃあなんでこの仕事をしてるんだ。ファッションが好きでアパレルの仕事をやっている。それが仕事になってくると嫌になってくる。好きなことから少し離れることが必要なのかもしれない。
じゃあなんで仕事をしているのか。
僕は休むために、仕事に行っている。
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