第32話 文字数

 第1作目の『アットホーム アサシン』が、僕の書いたものの中で1番PV数が多いです。公開して既に3年は経っているので、それで1万は少ないかもしれませんが、読んでいただいてる方には感謝です。

 他の作家さんの何百万ものPV数の作品と比べたら足元にも及びませんが、PV数がちょっと増えただけで喜んでしまうのです。逆に伸びないと、ちょっと落ち込んでしまう日もあるのです。

 だけど、それは楽観主義の僕にしてみれば考えても仕方ないとこだとして、まあいつもの如く考えなくなってしまう。解決方法を見つける脳ミソがないので。


 とはいえ、なんか答えがあるかなぁ、と自作を振り返ってみる。


 最近、1話分の分量が長くなってるなぁ〜。


 1作目の「アットホーム アサシン」の時は、たまに3.000文字をオーバーすることはありましたが、たいていは1.000〜2.500文字くらいで抑えて、次の話に展開してました。たまに会話が多い回だと3.000超えることがありましたが、空き時間に読んでいただくためのマナーとして、あまり長くしないことは決めたはずなのに。

 ところが最近は3.00文字を超えるのは当たり前で、中には5.000文字いってしまう回も多々あります。

 もしかしたら、これがPV数落ちてる原因の1つかな、と反省。

 2.500文字くらいまでだと、頑張れば2.3度推敲したとしても1日で更新できたけど、5.000文字だと半ば辺りで滞るんですね。行き詰まるから長くなるのもあるかも。


 僕は短編が苦手で、書いていて物足りなくなってしまう。

 どうしても「余分なエピソード」を入れたくなってしまう。むしろ、その「余分なエピソード」の方が書きたい。

 村上春樹さんの短編のような、きゅっ、と詰まった文章に軽く横に逸れるエピソードをさりげなく入れられない。僕の小説は「余分なエピソード」こそメインのような気もする。村上春樹さんが凄いと思うのは、超長い小説も超短い短編も両方ともであることだ。僕が頑張って短編を書いたら、余分が削られて急に余所余所しい文章になってしまう。

 村上春樹さんの作品には、なにか詰まっている中になにか余白のような物を感じる。それは余裕とも呼べるものなんでしょうか。だから、短編が2時間の映画化されても何の不自然もないんだろうなぁ、と。


 話を戻すと、そもそも自分はなんで『カクヨム』で小説を書いてるのだろうか。利点は、隙間時間に書ける手軽さだ。読んでくれる人も、手軽に読めるから、なんだと思う。

 アプリを開けば、たくさんの作品が無料で読める。無料だから気軽にパッと読めるけど、無料だから「ダルい」「つまらん」と思ったら、すぐに読むのを止めれちゃう。


 よく「小説の面白いかどうかは最初の1行で決まってしまう」と言います。だけど、発行されている本の中にも普通な入り口で後からジワジワと盛り上がっていくものもあります。もちろん最初の1行が興味を惹く文が書けるように上達したいですが、もう少し先まで読んでもらえれば......と願いを込めて書いている作家さんも多いと思います。

 僕も読む時に、ジャンルやテーマ、概要に期待して「もう少し読んでみよっ」と読み進めることもあります。でもそれが長くて、途中で時間がないと読むのを止めてしまいます。


 他の作品でPV数が多い物は、1話の長さがだいたい1.000文字くらいで、話数を増やして投稿してらっしゃる方が多い。1話の長さが短い方が展開が早く感じ、テンポがいい。中には20行以内くらいの作品だとサクサク読める分量なので、空いた時間にも読みやすい。


 まだまだこちらはアマチュアの作家で、無料とはいえ皆さんに読んでいただくのに貴重な時間をいただいている。その時間をいただき、もしも暇な時間をちょっとでも有意義に過ごせたのなら、もうこちらはそれだけで有難いのです。そしてちょっとでも面白いと思って、また先へ進んで読んでくだされば、もっと嬉しい。


 ライトノベルとはいえ、他の作家さんも熟考して悩んで書いてらっしゃると思います。でもそれは、サクサクっと読んでもらうために悩んだり工夫したりしてるはず。


 内容はもちろんですが、読みやすい長さ、というのにこだわって書いていきたい。


 だがしかし、もっと書きたい。


 でも、今日は2.000文字以内に収めたいと思う。


 そして今連載中の「アットホーム アサシン2」と「鎮めよ!」の2作。こちらも、なるべく短く纏められるよう3.000文字前後に抑えていきたいと思っております。


 あー、もっと書きたい。

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