第29話 時間

 書く時間がない。


 と、いうのは言い訳だ。


 書く時間を作れてないだけだ。

 アプリ小説というのは、手軽にサクサク読めるのも便利だが、気軽にサクサク書けるのも特徴なはずだ。スマホから書けるのも手軽だ。


 なのに何が悪いのだ。

 無駄な時間の使い方をしているからだ。


 さあて、書こうとスマホを開くと色んなメールとLINEを消す作業。それから定期的にレベルを上げてるスマホゲーム。ちゃんと毎日開かないと貰えるもの貰えなくなっちゃうから。

 それで、マンガアプリで無料チケット分を読む。んー、この時間を小説を書く時間に使えないか。

 あとはエロいのを見てしまう。これが1番の無駄な時間だ。


 だけど他にすることもなく、小説を書くことに専念してみろ、と言われたら多分書けない。


 最近のゲームやマンガもシナリオの勉強になるし、スマホだけじゃなくて紙の本も読みたい。マンガもコミックで買い続けているものが多い。僕の頭の中に入りきらない物で溢れているが、読みたい欲求が物を増やしている。読むスピードより買うスピードの方が早い。時間がない。YouTubeなんか見始めたらキリがない。テレビドラマの録画も溜まっている。山積みになった本をどうにか消化できないかと、片手でスマホゲームのレベルを上げながら、もう片手で本を開き、テレビの録画を見るという奇行に走る。

 かと思えば、本を開いてボーっとしてしまう時もある。なんとも無駄な時間だ。


 だけど色んな無駄なことから生まれるものもあって、書く衝動が湧く。


 だから無駄な行動、無駄な時間を大切に過ごす。


 これまた書かない言い訳だ。書きたいことは一応頭の中にある。やりたいことはいっぱいある。体が10個あればいいのか。いや、僕みたいなのが10人集まったところで、みんな同じ行動をとるに決まっている。


 だから無駄な行動、無駄な時間を、後々無駄にしないように何かを拾っていく。


 1番無駄なことは、こんな独り言エッセイを書いてしまった今の自分かもしれない。


 さあ、ちゃんと書こう!

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