第27話 とにかく書きます。

 前回宣言した通り、滞っていた小説をなんとか書き上げました。あ、まだ完結してないです。ずっと止まってしまっていた『鎮めよ!』の第55話を更新した、という報告です。

 これでこの『鎮めよ!』は次の話から第2章に入ります。自分都合ですが、ここで一旦切り替えないと、内容が停滞してしまいそうで、ここから頑張って次の展開に入る予定であります。


 話は変わりますが、以前、鯨統一郎さんの『努力しないで作家になる方法』というなんとも魅力的な題名の本を読みました。ノウハウ本と思いきや、普通に小説です。サラリーマンを続けながら作家デビューを目指し、生活も苦しくなって、やっとの思いでデビューするという、めちゃめちゃ苦労話のサクセスストーリー。作家を目指してる人だったら、この小説読むと胸に突き刺さるものがあるだろう。


 読んでいて「共感する」というということではない。


 俺はここまでできてないなぁー、と凹んでしまうのである。


 寝る間を惜しんで書き続けてらわけでもなく、ここまでやらないといけないのかぁー、と自分の甘さを責めてしまうのです。全然、じゃないじゃん。


 この作品は鯨統一郎さんの自伝的部分も含まれる小説らしいのだが、どこが実話でどこがフィクションなのかはわからない。だけど、これは殆どの部分が実話ではないのか。楽天家の僕にはマネできない。でも作家になりたいという我儘。


 またまた話は変わりますが、以前上司に「モチベーションって、なんのことか説明できます?」という質問に「やる気ですか」と答えた。上司の回答はこうだ。


「みんな、やる気、って答えるんですけど、実はのことなんです。なんのためにこの仕事を志したのか、なんのためにやっているのか。やる気だと上がったり下がったりしますけど、動機は上がったり下がったりしません。まずは最初に振り返ることです」


 んー、名言。目から鱗でしたが、じゃあその動機ってなんだっけ?今勤務している販売の仕事も、小説家を目指しているのも、動機ってなんだっけ?

 それがわからないから書いてる、なんて前のエッセイで書きましたが、僕にはそれがわからない。忘れてちゃってるのか、気が変わっちゃったのか、それとも最初から何にもなかったのか。それも思い出すのか探しているのかわからないから、とにかく書き続ける。そう決めた。


 だから無理矢理にでも一行を書き出す。一文字を埋める。なんかわからないけど、一歩でも前進する。自分ではまともなものが書けているかわからないけど、とにかく書く。

 収入を得てない作家活動なんて、自慰行為みたいなもんだけど、それでも書く。小説が滞ってしまうなら、エッセイでもなんでも文字を入力する。自信がなくても書く。なんでかわかんないけど。


 そんな葛藤という崇高なものでもないけど、悶々とした気持ちを登場人物に乗せて「鎮めよ!」という作品を書いている。


 多分今日もしっかり寝るけど、寝る前ギリギリの時間までは、ちゃんと書く。鯨統一郎さんの足元にも及ばないけど、書くと決めたら書く。よし、ちょっとストイックになってきたぞ。


 そんな僕は『小説家になって億を稼ごう』という松岡圭祐さんのハウツー本を、甘い言葉のタイトルに負けて買ってしまった。

 最初の方を読みましたが、いやはやなかなか大変そうだ。


 まだまだ作家デビューの道のりは、長い。

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