第21話 同時連載

 僕は、このカクヨムで書き続けることは、少しでも面白いものを書けるよつになる最高の練習場として、日々奮闘しているわけであります。


 前回、僕は「いらない文章」というのを必要としていて、この文体を変えるつもりはない、と書きましたが、あくまでもそれは僕の小説の個性だと思っていますが、文章自体は上達したいのです。

 伝える力をつけていきたい。読みやすい文章にしたい。この「いらない文章」を、ちゃんと僕の思っている通りの「いらない文章」として伝えたい。僕が面白いと思うところで、笑ってほしい。それには、まだまだ文章力が足りないのであります。

 まめに更新することで、日々のトレーニングになるわけです。むかしは途中まで書いて、投げ出してしまい、完結したものはなかったんです。でも更新してしまえば、すでに何人かの目に触れてしまうことで途中で止めることはできない。いい意味でケツを叩かれるわけです。いいサイトに出会えたと感謝しております。


 そこで、自分にも課題を与えたのは、「2作同時連載」。今までは、1作毎完結させ、次の作品に着手してましたが、カクヨムの他の作家さんを見ても、2作どころか3作も4作も同時に書いていらっしゃる方が多い。じゃあ、僕もチャレンジしてみるぞと始めたわけです。


 今回『アットホーム アサシン2』というものと、『鎮めよ!』という2作を同時に始めました。


『鎮めよ!』というのは、ちょっと最近仏教に興味を持ちまして、舞台をお寺にしたかったのですが、まだまだ仏教については知識不足で、ガッツリ宗教の話を書けない。書きたいのは仏の教えではなく、坊主がなにかをする内容にしたかった。じゃあ、坊さんの振りをしているニセ坊主の話にしよう。そこで、ニセ坊主がお釈迦さんの教えに触れつつも、他人の復讐を代行する人助けをするみたいな設定ができました。

 僕は「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」みたいな考えは、ちょっとピンとこなくて、「目には目を」や「やられたらやり返す、倍返しだ!」の考えの方がどうもしっくりくる。そんな感じで、僕の書くものは復讐や仕返しみたいなものが多いと思います。


 そしてもう1つの『アットホーム アサシン2』は続編ということもあり、設定が既に出来上がっていること。新しいキャラの構想があること。前回書き終えた時に次はこうしようみたいな案が少し浮かんでいたことで、いつか続編を書きたいと思っていたので、この2作を同時に連載してみようとなったわけです。


 いきなり大幅に内容の異なる題材を2つ選んでしまうと、調べ物が増えたりして、絶対書けないと思ったので、内容が近いものでスタートしてみました。両方とも復讐劇が題材なので、エピソードに困ることはありませんでした。

 僕はキャラクターを考えるのが好きで、書いているうちに予定外のキャラが出てきてしまい、登場人物が増えてしまうのが常です。こんな奴いたら面白い、こんな奴書きたいと思っても、書いている作品に合わなければボツになってしまうのが、2つ書いてると、おっと、こっちで使えそうだ、と便利なことも多いです。『鎮めよ!』の方が少し重めで、『アットホーム〜』の方は少し軽めの内容なので、キャラによって振り分けがしやすい。


 ふんふん、これなら書けそうだ。


 と思っていたものの、題材が近いこともあって、たまに内容が混ざってしまうデメリットも。あと、片方に筆が乗ってしまうと、もう片方が止まってしまうというリスクもあり、なるべく片方が止まらないように、毎日両方は開いて、最低1行は書く、というふうにしてます。


 頭を一旦フラットにしたい時は、エッセイを書くようなしてます。


 こうやって同時連載してみると、幾つもの連載を抱えるプロの作家さんは改めて凄いと感じてしまいます。東野圭吾さんなんか、いくつ作品を出すんですかね。本当は何人もいるんではないかと疑ってしまうくらい、多く出版している。多分、書くスピードがもの凄く早いんですよね。


 恐るべき、プロ作家。

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