第11話 コメディタッチのシーンの書き方
コメディタッチで笑かせようとするシーンが好きだ。
ドタバタ展開で、本人たちは必死なのに、周りから見ると滑稽なことって結構多いと思う。本人たちが必死であればあるほど、面白くて笑える。
だからそういうシーンを書くときは、至って真面目で真剣に書いている。何度も書き直す。スベリたくないから、ちゃんと書く。
書いてる方がノリで、笑いながら書いてると、見透かされて白けてしまう。
今日面白いことがあった、なんて妻に笑いながら話すと、「で?」と白けた反応をいただく。だから面白い話をするときは、こっちが先に笑ってはいけない。
ちゃんと構成を考えて、しっかり最後にオトさなければならない。ちゃんとした構成ができあがったところで、「嘘だね」「盛ってるね」と言われてしまうのだが。面白く盛って話さないと、面白味も半減してしまう。「盛ってる」と言われるのは、褒め言葉として受け止めておく。
案外、真面目なシーンの方が巫山戯て書いてるかもしれない。ラブシーンなんて巫山戯ないと書けない。僕の小説にはほとんどラブシーンは出てこない。自分で書いたら、身体中が痒くなってしまう。
真面目なキャラクターというものは必ず1人は書いている。そのキャラが真面目であればあるほど、アホなキャラクターがより巫山戯て見えて、真面目なキャラクターはより滑稽に映り、全体が面白くなると思っている。
笑えるシーンが散りばめられ、少しの感動というか、いいシーンがちょっとだけ見えて、最後にほっこりする小説を書いているつもりだ。中には、態と後味を悪くさせて終わる作品もあるけど、なんとなく最後には悪い奴がいなくなって終わる、という終わり方にしているつもりだ。
笑いと真面目が6対4くらいが、僕にとっての1番いいバランスだと思って書いている。
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