強調と強意
//talk{ここまで、大体文章というか段落レベルのカタマリで使う記法をみてきたけれど、ここからは文の一部に使うこともある記法を見ていきます}
パチパチパチ、と乾いた拍手が一人分.
//talk{わ、わ~}
//talk{別に盛り上がらなくて大丈夫だから。……厳密には既にフライングしているしね}
//comment{
いつの間にかcodeph用のインラインの```が削除されて``````で示すことになっていたので、意図していたものとは別にもフライングになってしまった気がする。
//}
後半の小声は意図的なもののようなので無視することにした。
//talk{先ずは強調}
```
彼は*怒っていない*と言った。
彼は_怒っていない_と言った。
```
//talk{さて、彼は怒っているでしょうか。この`*`か`_`で囲われた箇所の上に傍点が付いていると考えて}
//talk{ぼうてん}
//talk{あー、こういうの。……音声会話だとこの部分だけゆっくり話しているとか、そういう感じ}
```
彼は怒っていないと言った。
```
//talk{あっこれは怒ってますね}
//talk{emphasisは基本、ニュアンスを変えてみせたいときに使うので、欧文書体だとイタリック体、和文だと傍点を付けて使うような語や文で憶えて。表現としてイタリック体を使う場面はそれ以外にも色々あるけれど、傍点に対応する使い方は限られるからね}
//talk{こう、皮肉とか嫌味な感じじゃなくて強調を使う場面っていうのもありそうですけれど}
//talk{あるけど。例えば、うーん。ニュアンスに関係ある使い方だと初出の専門語を強調にしたりすることもなくはないかなぁ。でも、強調とは別の出所っぽい気もする……。混乱しないように、取り敢えずは使い所は限定した方が良いと思うよ。混乱しないように、というのは書き手だけではなく読み手もだからね}
//todo{調べて確認する}
//talk{読み手も、ですか}
//talk{ん。伝えることが第一義だからね。……で、強意は『意図するところは変えないけれど、強める』ということになる}
```
彼は**怒っていない**と言った。
彼は__怒っていない__と言った。
```
//talk{囲う記号が倍になったね。表現としては、太字になる。ツールによっては2個以上でどんどん意味を強めることになったりするけれど、あんまり実用はされないかな。音声会話では大声になるイメージで良いんじゃないかな}
//talk{『怒ってない』と大声で言われたら怒ってるんじゃないですか?}
//talk{一回普通に「怒ってない」って「でも、本当に怒っていないんだ」というときは大声になったりする……かもしれない}
//talk{そんな微妙そうな顔で言われても}
//talk{強いて述べるなら、感情や意思表現の否定に強意を使うことが誤りなんだよね。音声表現でもさ}
//talk{おお、それっぽくまとまりました}
//talk{で、人間がマークアップ未満の表現で示せるのは2、3種類くらいなので。後はマークアップで表現することになるかな}
//talk{表現……。斜体と太字は出ましたけれど、マーカとか下線とかあるじゃないですか。ああいうのは駄目なんですか?}
//talk{2、3種類というのは何となく意味が察せられる使い分けの限度の話。下線とかで今の強調や強意を示しても可いけれど、増えてくると『これはこういう意味です』というのを別に説明する必要が生じる。で、これはマークアップの領分に近いって私は思っている}
//talk{あ、混乱するのは読み手もってやつですか。そういえば強調の記法が出たのって鉤括弧の意味が分かりにくいという話のときでしたね}
//talk{そー。……しかし、あんな資料を作ったとは思えないくらいに理解度が高い}
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