第25話




 そんな事をでやり取りをしつつ、レヴェナントは掲示板に

 張り付けられている無数の依頼書に視線を走らせた

 それらは冒険者ランク毎に分類されている

 張り付けられている依頼書には、何日か貼り出されているためか紙が少し

 古ぼけているものもあった

 しかし逆に新しいものは、どれも新品同様に綺麗なままだ


 何日か貼り出されているその全てが収入の乏しい村落が依頼主だ

 討伐魔物は単体が弱く

 ゴブリンが中心だ

 低く見られているためか酬額も低く設定されており、請け負っても

 採算が取れるか微妙な所だ

 だが、ゴブリンが中心の依頼書は、何もここだけの『冒険者ギルド』だけでは

 なく、 他のギルドにも似たようなものが貼られている



 レヴェナントは、しばらく張り付けられている無数の依頼書を眺めて

 少し古ぼけた依頼書を一枚剥がすと、受付に持っていく

「御嬢さん

 この依頼クエストを受けたいんだけど?」

 レヴェナントは、柔らかい口調で尋ねつつ古ぼけた依頼書を一枚を手をした

 手続きをしたのは、若干空いている受付だ

 そこには清潔感あふれる制服をきっちりと着こなし、鎖骨まである青い髪を

 黄色いリボンで結んだ、瑠璃色の瞳が特徴の受付嬢だ


「ゴブリン退治ですね

 村の近くにある洞窟に棲みついたみたいなのでお気をつけて

 それと倒したら証拠として討伐対象の一部を持ってきてくださいね」

 受付嬢は、少しだけ難しそうな表情を浮かべつつ古ぼけた依頼書を確認し、

 ふぅっとため息を吐く

「――――わかったよ」

 今までの死に戻りリスタートでは無かったに、レヴェナントは

 

 依頼の受理を終えると、レヴェナントは受付嬢に礼を言ってその場を

 後にしようとした

「お気をつけて

 ギルドに報告をしにくるまでが冒険者のお仕事ですよ」

 受付嬢が告げる

 その言葉に一瞬だけ驚いたレヴェナントだが、頷きで応えて離れる



『どうしたにゃ?』

 頭の中に黒猫の声が響いた

「どうしたもこうしたも・・・

 今までの死に戻りリスタート言われた事なかったよ」

 レヴェナントは頭の中で応える

『恋人と別れたんじゃないのかにゃ?』

 頭の中に黒猫の声が響く

「んなわきゃぁないでしょ? にゃんこさん

 あのをつけていることは、

 レヴェナントは頭の中で応える



『そいえば、受付嬢を口説くとかどうたらこうたら言っていたにゃが、

 実行しないのかにゃ?』

 頭の中に黒猫の声が響く

「他人の恋人を寝取る様な悪趣味は持ち合わせてはいない」

 レヴェナントは頭の中で応える

『殺し合いは平然とするのにかにゃ?』

 頭の中に黒猫の声が響く

「それらは全て


















 

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