第13話
黒猫と蛮族一式装備のレヴェナントと黒猫が何度も通った様に、
鬱蒼とした森を抜け、広い原野を半日ほど西に歩き続けた
地平線まで続く草原の海を最初は楽しむ余裕はあったが、城壁のようなものが
薄っすらと遠目から見え始めると、わざと重くしはじめた
「ついに目的の場所が見えてきたね、にゃんこさん」
レヴェナントが、色々と思う事がある様な声で言う
『――――どうしてワザと歩く速さを落としたにゃ?』
黒猫が視線をレヴェナントに向けつつ、うすうす感じていた事を喋る
「にゃんこさんも知っている癖に
レヴェナントは微妙な表情を浮かべつつ言う
『例えば何だにゃ?』
黒猫が喋る
「・・・『冒険者ギルド』で受付嬢に絡む質の悪い冒険者3人組と
鉢合わせするテンプレイベントルートや、同3人組に
絡まれるテンプレイベント別ルート』
レヴェナントが苦々しい表情を浮かべながら言う
『どちらも経験を積んでいるテンプレイベントにゃ?
今なら余裕で対処でるじゃないかにゃ?』
黒猫が毛繕いをしつつ喋る
『対処は出来る
でも、その後々が面倒だよ?
受付嬢に絡む質の悪い冒険者3人組テンプレイベントルートだと、
間違いなく『冒険者ギルド』から眼をつけられ、監視も兼ねて
『冒険者ギルド特殊活動部』へと永久死就職だ』
レヴェナントが言う
『お金には困らなかったはずだにゃ』
黒猫が喋る
「金には困る事はなかったけど、冒険者や貴族などの権力争いなんかに巻き込まれたりするのが多かった覚えがあります!」
レヴェナントが言う
『 最終は『冒険者ギルドマスター』まで出世したにゃ』
黒猫が喋る
「2度とごめんです
で、同3人組に絡まれるテンプレイベント別ルートは、これも後々が
面倒な事のオンパレード・・・
あれでもあの3人組がこの近辺でも悪名で有名な冒険者だった事、そして
3人組のリーダーが牢獄にぶち込まれる途中、囚人輸送用馬車から脱走し
同時に執拗に報復を開始する事を予想ができなかった事により、大事になる修羅
ルート」
吐き出す様にレヴェナントが言う
『反撃が強烈すぎたにゃ
レヴェナントの暴力が、あのリーダーを狂気に追いやってしまったにゃ』
黒猫が喋る
「降りかかる火の粉は払わないと」
レヴェナントが言う
『近隣の野盗や傭兵団、そして冒険者崩れを巻き込んでの大抗争に
発展したのにかにゃ?』
黒猫が喋る
「雑魚は相手にはしてなかったよ」
レヴェナントは何かを思い出す様に言う
『頻繁に
兎に角執拗に突き止めては殴りこんだり、リーダーが雇れた400名近い傭兵団を一人一人を闇討ちという暴力で排除するなぞ容赦しなかったにゃ』
黒猫が喋る
「あのリーダーが、元宮廷騎士だの元宮廷魔術師だの元剣闘士などまで連れて
来るまでになったら、相手をするのも厄介な事態という程度の生易しいもではなかったよ」
忌々しい声で言う
『最後は確か、『古龍』を信奉する信者を雇っていたにゃ』
黒猫が喋る
「生態系から逸脱した極めて危険生物まで相手をする事になったら、
もうどの道
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