第11話




『―――今、から連絡がきたにゃ』

 視線を地面に向けつつ、黒猫が喋る

「お、やっと管理人さんから?」

 目的の物がないかと様に探しながら蛮族一式装備の

 男性が尋ねる

 手には、野盗が持っていたと思われる硬貨が入った財布が握られていた

 金品は銅貨や銀貨はかなりあるものの、それらはだったのか、表情は変えなかった

 ただ、金貨や白金貨を見つけた時は息をのんだ

 蛮族一式装備の男性が眼にした金貨や白金貨は、死に戻りリスタートではこんな場所では手に入らないものだったからだ



『これは直接口で説明したら時間がかかるにゃ

 ――直接頭脳に送るから、こっちに来てを出すにゃ』

 黒猫が喋る

「へっ!?

 ああ、はいはい」

 蛮族一式装備の男性は、我に返ると黒猫がいる場所まで近くづくとしゃがみ込んだ

 そして、黒猫に右手を差し出す

 黒猫は、蛮族一式装備の男性の掌に肉球を置く


 すると、蛮族一式装備の男性は頭痛でもするのか貌を顰めた

 時間にすればほんの僅かだったが、蛮族一式装備の男性は何処かげっそりと

 した表情だった

『なかなかお茶目な神様にゃ』

 黒猫は喋りながら、蛮族一式装備の男性の掌から肉球を離す

「――――にゃんこさん・・・

 の正体だったんだね・・・・これはちょっと酷い!! 

 あとこれはお茶目じゃないよっ!

 何で今更をあげるんだ・・・」

 何か恨みがましい様な声で呟く

は、数多の『』を管理しているにゃよ

 ここは、その一つの『』にゃ

 吾輩でも神様の考えはわからいにゃが、恐らくずいぶん久しぶりに覗いて見て

 何か思う事でもあったのかもしれないにゃ』

 黒猫が喋る


「まるでオンラインゲームを運営する会社が、システムアップグレードやイベント告知をするような連絡事項内容だけど・・・・そんな事よりもだ!

 今までがチュートリアルだったって信じられないよ!!

 散々苦労していたのに、それが単なる芸人コンビのチュートリアル漫才を繰り返し

 聞いていただけなんて信じられない」

 蛮族一式装備の男性が呻く様に呟く

『最後の方は、何を言っているのかわかんないにゃ・・・』

黒猫が喋る


「 『インフェルノ超高難易度』の説明内容がエグすぎるよ!」

 蛮族一式装備の男性が呻く

『出現する敵の強さを開放にゃ

強い敵と闘えるにゃよ』

黒猫が喋る

「十分死に戻りリスタートさせられるほど強かったよ!」

蛮族一式装備の男性が言う

『『上位種』『 変異種』の出現率の大幅増加と、『亜種』『希少種』の追加にゃ』

黒猫が喋る


「大半死に戻りリスタートさせられ続けた『上位種』『 変異種』との遭遇率がさらに今後高くなるって事だよね!?

遭遇率が低かった設定だったのは信じられない

それと『亜種』『希少種』の追加って・・・・」

蛮族一式装備の男性が力なく言う

『上位種』『 変異種』もそれほど遭遇はしないはずにゃが、幸か不幸か遭遇が多かっただけにゃよ』

黒猫が喋る

「そんな引きの強さはいらないよ」

蛮族一式装備の男性が文句を言う

『さらにその4種類を従え徒党を組み、多彩な特殊能力を持ち揃えている

『英雄種』の追加にゃ』

黒猫が喋る


「もうお腹がいっぱいっす」

蛮族一式装備の男性が呻く

『『英雄種』の追加により、した魔物群れによる

『スタンピード』発生率の大幅増加

『亜種』『希少種』の新たな新追加により『迷宮』内の棲息魔物が狂暴化し、

『大氾濫』率の発生率増加にゃ』

黒猫が喋る


「追加や新情報の中で一番酷いのは、『死に戻りリスタートするたびに、が上がる』事だと思うよ!」

蛮族一式装備の男性が言う

『メリットもあるにゃ

より高い『伝説級』や『神話級』の装備具や道具類の入手率の増加、『召喚魔方陣』で使用する『カード』の入手率の増加に、『第一階層戦徒サーヴァント』の

召喚率の増加などがあるにゃ』

黒猫が喋る




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