第6話 小さい国の政策

兵士長の活躍で東の隣国の侵略は失敗に終わりました。小さい国は勝利をおさめました。兵士長は各国に黒い戦士という二つ名で恐れられました。

この効果は大きく隣国との争いがおさまりました。王様は各国と交流をして経済発展させることを重視し始めました。小さい国を大きくするためです。国内の法律、流通の構築、各国との貿易協定、為替市場の整備などやることは多く王様は忙しくなってきました。軍事予算も減り、兵士の数も減り、経済発展のために資源が使われました。争いがなくなったので正しい判断でした。兵士長は体を使う仕事は得意でしたがこの手の頭を使う仕事は不得意でした。王様と兵士長の会う回数は減っていきました。以前は毎週会っていましたが、月1回になりそれもなくなりました。気づけば1年も会っていませんでした。兵士長は王様に久しぶりに会えないか手紙を書きました。王様から「本当に仕事が忙しくて、いろいろやらなきゃいけない事があって時間がない」と返信がありました。

その時、兵士長は淋しいと思いました。

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