第8話 暗闇
黒い戦士は剣を置き兵士長を辞めて街を去り、森を走っていました。どうしたらいいかわからずただがむしゃらに走っていました。何時間も走りました。狼の遠吠えが聞こえてあの時消えていればよかったと思いました。足がもつれて森の斜面を転がり落ちました。
太陽はとっくの前に沈み、雲が多く月も星も隠れて真っ暗な闇につつまれていました。
漆黒の鎧兜が真っ暗な闇と同化して自分がどこにいるのかもわからなくなりました。体の境目がなくなり辺り一面に広がっているように感じました。自分の中に溜まっていた葛藤が外に流れて幾分か心が落ち着きました。
その時、黒い戦士はいらだちが愛情を超えたとわかり幻滅しました。
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