第6話 そろそろ日本語を使ってみませんか?
不穏なタイトルだとお思いですか? それとも、何言ってんだとお思いですか?
今回は日本語です。いやいや、日本人だし日本語を話してるよ! そりゃあ、そうでしょうよ。
もしかして、若者の間で流行る言葉について、語るのかとお思いですか?
違いますよ。それは、それです。オフィシャルの場で使わなければ、大した問題では有りません。そうでない人は問題外です。
ただの悪口になってしまいました、ごめんなさい。
若者言葉が乱れているなんて、今に始まった事では無いんです。上座でふんぞり返っている大人達は、同じ事を言われて来たんです。
当時、バブル期に苦も無く就職し、仕事もせずに遊んでいたのが、世の中を動かしているお偉いさん達です。
バブルが弾けて、ようやく焦って自己の研鑽に努め始めました。だから、パソコンがまともに使えません。ビジネス用語もろくに知りません。
まぁビジネス用語は、日常的に使う言葉では有りませんから、知らなくても大した問題は有りませんけどね。
そんなお偉いさん達に限って、学べと言います。当然でしょうね。自分達は遊んでいた為に苦労してきたんですから。
日本語の乱れを、若者が使う言葉に限定するのは大きな誤りです。多くの人が、使い始めている言葉の中に、本当の乱れが存在しています。
誤った敬語の使い方は、頻繁に見受けられます。特に酷いのは、二重敬語です。
○○様がお見えになられましたと、内線で伝えてくる受付嬢は、何を学んで来たのでしょう?
役職に敬称を付ける人も、未だに居ますね。社長様? 何を言ってるんですか? 役職が敬称なんですよ。知らないんですか?
いやぁ、恥ずかしい。聞いているこちらが、赤面する位に恥ずかしい。しかし、敬語の誤りは直せば済みます。特に二重敬語を使う人は、サービス心が旺盛なんでしょう。指摘すればきっと直ります。
そもそも、この様な内容を口語で綴る事自体に、問題は有ります。私は既に、多くのおかしな言葉を使ってます。気が付きましたか?
さて、私が気になる言葉が有ります。それが、『なるほどですね』です。
そもそも、なるほどと相槌を打つのが、失礼です。上司やお客様に、ほうほう、ふぅ〜ん等の言葉で、おざなりの対応をするのと一緒です。
それに『です』をつけた所で、丁寧にはなりません。そんな言葉を、それなりの立場にある人が、平然と使っている。それが、大きな問題なんです。
取引先と役員の打合せに、同席した事が有ります。その役員は、「あぁ、なるほどですね」と相槌をしていました。癖になってるのでしょう。
言葉遣いがおかしいと、取引先は指摘が出来ません。もちろん私もです。
後日、勇気を出して進言しました。なんて言われたと、思います?
「だって、みんな使ってるぜ。おかしく無いよ」
無知は怖いです。社内で使っているだけなら、許容範囲内かもしれません。ですが、それを社外の相手に使うのは問題外です。
お〜い役員さん! 貴方は馬鹿だと思われてますよ!
言葉とはコミュニケーションの手段です。詰まる所、伝われば良いのです。目くじらを立てる方が、どうかしてます。但し、あくまでも親しい関係に限ります。
知っていて使い分けているのと、知らないで使っているのでは、全く状況が異なります。少しずつで良いのです。正しい日本語を知りましょう。
ご覧頂いた方々に、幸せが訪れる事を願って。
社会に出る人達へ 東郷 珠 @tama69
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ストレス時代の世の中に/東郷 珠
★5 エッセイ・ノンフィクション 完結済 20話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます