第2話 ハプニング!
とある日
今日の本能はやけに楽しそうだな。
すごいゲラゲラ笑ってて羨ましいな。なんか宿主と仲でもいいのかな。
嫉妬しちゃいそう…
気になって何があったのかと尋ねたらお出かけ先で宿主がいっぱい新しいことに触れたからねっていう理由だった。多分初めて見る景色に興味が持ちきりだったんだろうな、そんなことを思った矢先、本能の様子がおかしくなってきた。お腹が空いてきたから泣き出したいと言ってきた。私としては周りの人に迷惑をかけたくないから宥めようとしたが今回はかなり力強く本能が主張してきて負けてしまった。かなりの大声で宿主は泣いている。私は負けてもなお本能を宥めようと働く。
数秒後宿主のからだの中に栄養が流れてきた。すると本能の力が弱まりなんとか私の領分に心をもってくることができた。毎日本能とこんなやりとりをしてもうクタクタです。
今日はすごく楽しい!
どこはわからないけど広場みたいな緑色した暖かいところでピクニックだそうだ。楽しくていっぱい笑っちゃう。
風が気持ちいいからうとうとしちゃうな。そろそろ睡眠の用意をしないと。
しばらくして
ちょっとお腹空いてきたな。宿主ちゃんが生きるためだから頑張って声を張らないと宿主ママ(以後大ママ)に気づいてもらえないし。理性に相談しに行こ。
やっと栄養が流れて来た。栄養美味しい!何杯でもいけちゃう!
またさらにしばらくして
なんだか理性疲れてそうだな。
僕がいっぱい無理させちゃったからかな。ここ最近はずっと僕が理性に押し勝ってるからちょっと申し訳ないとは思うけど仕方ないことだしもう少しだけ理性に我慢してもらわないと宿主ちゃんの成長にもつながらないしな。これから先どうしよう。
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