第34話 電脳世界(PCは無くなる)
さて、いきなり場末の予言屋お得意の、ナンチャッテ予言だ。
「2040年代、PCは全て無くなる。」
電脳世界の冒頭で、いきなりパソコンがなくなると言うなんて、詐欺も甚だしい事と思うだろう。
そこで、苦し紛れの言い訳として、場末の予言屋の必殺技「造語」を披露しよう。
「近未来の世界では、PCは無くなり、全てPIに変わる。」
PIとは「場末の予言屋の造語」であり、次の二つの意味を持つ。
「パーソナル・インターフェイス」
「パーソナル・AI」
では実際、パソコンが無くなるかと言うと、そんな事はない。
近未来のパソコンは、「物質世界の中では無くなるが、その活躍の場を電脳世界に移す」だけである。
イメージとしては、電脳世界にある自宅にアクセスすると、自分専用の部屋にパソコンがあり、そこでパソコンを使用する事になる。
仕事はと言うと、これまた電脳世界にある会社に、電脳世界の自宅から出勤する事になる。
ではPI、すなわちパーソナル・インターフェースは何をするのか。
主な目的は次の二つに、補助目的が一つである。
(主目的)
「個人の特定」
「個人の保護」
(補助目的)
「セントラルサーバーの、演算とデータ蓄積の補助」
しかし、現在のインターネットですら、その世界は広大で複雑である。
全てを把握しようなんて考えたら、それこそ脳味噌がショートし、頭のブレーカーが落ちてしまう。
そこで登場するのが「パーソナルAI」だ。
パーソナルAI、一言で表現すれば、個人様専用のコンシェルジュ。
世界中が瞬時につながる近未来の電脳世界。
その広大な電脳世界へのアクセスを、個人専用でカスタマイズし、サポートしてくれるのがパーソナルAIだ。
たぶん、パーソナルAIが無ければ、私の様なオッサンは電脳世界には着いて行けない。
さて、長い時間無駄話を続けてきたが、場末の予言屋の主張を最後に、一端お開きとする事にしよう。
「2048年、人類は極度に機械化された現実世界と、極度にグローバル化された電脳世界、二つの世界が融合した社会で人生を満喫する事になる。」
では最後に、近未来のアナログ世界に触れてお仕舞いとしましょう。
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